お嬢様、こんにちは。質問になっていないかもしれません。私は古典を日常会話の中で引用する方と多く出会ってきました。特に指摘においては、状況にぴたりと当てはまり、ぴしっと刺す、でもそれは自分の言葉ではなく古典の引用だということ、過去の過ちを学ばず繰り返していることを暗に示しているということが、言葉は悪いですがかっこいいなと思ってきました。古典を引用する、古典を知っているということは新たに生み出される様々なホットなものに繋がってると思います。音楽で言えば、昨今ヒットしている音楽は昔の音楽をサンプリングしているものばかりですし、歌詞に古典の引用もあって。こういう、古典を知り使いこなせることを教養って言うんだろうな、と幼い頃からぼんやりと考えてきました。上手く言えなくて申し訳ありませんが、古典を知っていること、それを使いこなることは教養ではなくただの趣味嗜好ですかね。お嬢様は教養にいいイメージを抱いていない印象があって、趣味嗜好とすればご指摘いただきたいなと思いました。

「教養」という言葉は他人にマウントを取ったり馬鹿にしたりするための道具、また劣等感を抱かせて教養グッズや習い事を消費させる文句、というくらいに堕ちてしまいました。「知性」もそうかもしれません。少なくともいいイメージは抱いていません。 それ自体はただの趣味嗜好だとは思いますが、創作者はそれを鑑賞者にわかってほしい→鑑賞者は創作者の創意を汲み取れる、というコミュニケーションが成立しているなら、そこに教養の本質的な性質が顕れているように思います。