いつもツイート見ています。 事業会社で法務として仕事をする場合、その会社が扱っている商材(≒ビジネスモデル)は何か、という点は重要でしょうか？ 営業だと、さすがに自分が興味のない商材を売るのはしんどいので、大事な要素だと思いますが、同じバックオフィスでも人事部だと商材はあまり関係ないと思います。 法務の場合についてはどう思われますか？

ありがとうございます〜 商材に対する興味は、僕にとっては結構重要な要素です。 法務をやるうえで、自社の事業に関する知識を有していることは必要不可欠であり、好きでもないことについて知識を蓄えるのは苦痛ですからね。とはいえ「必要だから」という感じで淡々と必要な知識を蓄えていける人がいるのも事実なので、自分がどちらのタイプなのかによって答えは変わるのかもしれません。 とはいえ、入社時点でその商材が好きである必要は全然ないと思ってもいます、僕の前職は住宅関連の事業を営んでいたのですが、ぶっちゃけ、僕は住宅については全然興味ないんです。自分の家はもう建てちゃってるし、人が建てた家にも全然興味はない。でも、従業員が「自分たちが売っている商品にはこんなにいいところがある」と折りに触れて話してくれるのを聞いているうちに、どんどん自社の商品は好きになっていきました。今では、もし、もう一度家を建てるのであれば（そして予算が許すのであれば）前職の製品をぜひ使いたいな、と思うくらいには好きになっています。 その更に前にレシピの会社に入ったときも、入社時点では料理についてなんの思い入れもありませんでした。リファラルだったので、面接で志望動機を聞かれた際に「知人に紹介されたからです」と答えたくらいです。（面接官だった人事部長に「そういうときは、もっともらしいことを言っておいたほうが無難ですよ」と思えていただけてとても勉強になりました。）そんな僕でも、その会社を辞める頃には全社的に見ても料理が好きな方にはいるくらいの料理好きになっていました。これも、「料理っていいよね」と心底思っている従業員に囲まれているうちに、自然とそうなっていったように思います。 そう考えると、今自分がどう思っているか、何に興味をもっているかよりも、同僚や上司が「自分たちの商品・サービスは社会にとって必要だ」と信じている会社にいることの方が大切であるような気がします。そういう場にいれば、自然とその会社の事業にも興味を持てるようになるなんじゃないかな。 「うちの商品はホントだめだな」とか、「仕事行きたくね〜」みたいなことを言っている人といっしょに働きながら、その会社や事業のことを好きになるのは難しいですよね。逆もそうだと思うのです。