先日ご質問させて頂いた、ナチュ1年目の者です。ます、ご回答頂きありがとうございます。この場をお借りしまして、感謝いたします。
少し言葉足らずであったかと思いますので、補足させて下さい。
一例として「金利上昇下で~」とお伝えしたのですが、もちろんそのような相場局面においても健闘しているのであればいいのですが、ピアファンド対比の相対順位も50%以下であることも多々ある状況です。そういう中で「金利上昇局面で...」と言われても「そうした不利な状況の中でも、他のマネージャーは持ちこたえているけど、あなたはどうなのです?」となることが多く、こうしたファンドマネージャーからの説明に頭を抱えてしまいます。
もちろん、戦略によっては投資手法に制限があることもあるので「〇〇をなぜしなかったのか」とは一概には言えませんが、「それでも、他にできることがあったのでは?当面の先行き不透明な環境に備えてあなたは何をやってきたのです?」と思わず言ってやりたくなります。
例えばHY戦略ならば、過去の利上げ局面でもプライスリターンの下げをインカムがカバーしたことも多く、金利上昇が必ずしも言い訳にならないと思います。相対順位が低いならば、相場せいではなく、ちゃんと銘柄選定が出来ていなかった下手なマネージャーであったということも考えられますので、金利上昇云々を持ち出すのではなく、自身のお粗末な銘柄選定を主軸に説明してくれないとミスリーディングでは?と毎回悩んでしまう次第です。

ヒッポAM,CCCさん
何かできることがあったのではという発想は基本的には後公爵で、例えば今、昨年の振り返りをして「円安になるなら円を売ったり、円プットオプションを買えばよかったじゃないか」と言うような話です。
マーケットではその時点でできてないという事実しかないのでファンドマネージャーは「ここまで円安になると思ってませんでした」としか言いようがないですし、それが納得できないなら解約する、ということになりますね。なぜその投資行動をとったのかについて気になるなら委託側がちゃんと聞いてください。
金利のマネージャーにHY戦略ならを持ち出すのはかなり無理がある気がしますが、インカムリターンがプライスリターンをカバーできるのは比較的長めの期間の話ですね。
HYは株っぽい部分もあるのでHY戦略間の相対比較で負けたというのであれば仰る通りセクターならびに銘柄選択がだめでしたという話になりますし、それであれば金利上昇が理由にはなりにくいとは思います。
ただ、再度申し上げですがソブリン債で銘柄選択効果はほぼありません。金利の上昇/下落か、せいぜい長短変化なので、金利上昇でやられましたと言うのは「(見通しと異なり)金利が上がったので(デュレーションロングが)やられました」という至極真っ当な説明になります。
金利が下がると思った理由が気になるなら説明させれば良いですし、例えば「ワクチンの副作用で人がバタバタ死んでリセッションになると思ったからです」とか言われたら解約すれば良いんじゃないでしょうか。