膠原病の治療をしている伯母・叔母が複数いるのですが、プライベートなことなので詳しい話は教えてもらえていません。でも、見るからに身体が痛そうで辛そうです。
私も将来、膠原病になりやすい(遺伝的な面で)可能性はありますか?
一卵性双生児の研究で、片方がSLEを発症した場合、もう片方がSLEを発症する確率はだいたい25〜30%と報告されています。これは二卵性双生児よりも高い確率なのですが、100%ではありません。
つまり、遺伝的背景が同じ2人であっても、片方が発症したからと言ってもう片方が発症するとは限らない(遺伝的要因だけではない)のですが、発症する確率だけ見れば高くなっていて、「膠原病へのなりやすさ」は遺伝的なものがあると思われます。
高血圧、糖尿病、統合失調症など「遺伝的な要素があるが、ひとつの遺伝子ではなく複数の遺伝子によって『なりやすさ』が決まっている」疾患は数多くあり、しかもそういう遺伝子(変異)の一部は「ある状況においては生存に有利である可能性もある」と想像されています。
より詳しくは橋本求先生による「遺伝子が語る免疫学夜話」(
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膠原病発症の環境的危険因子としては喫煙、肥満、歯周病、過労、不眠などが挙げられていますので、それらを避けることも大事です。
👇 過去回答より
https://querie.me/answer/Xl8C6UPFa1UvRHwsY6mR