書籍を頻繁に購入されていますが、参照用は別として、全て読むことができているのでしょうか。
身につけるという意味で手を拡げすぎるべきではないことは受験生に限らないと実感しています。
それとも、弁護士になると急にスピーディーに書籍の内容を身につけることができるのでしょうか。
実際のところをある程度開示していただかないと、先生に憧れて真似をして迷走している受験生も散見されます。
影響力のある先生として、実際にどれくらい読めているのかを、書評等を通じて開示していただけると嬉しいです。
勝手で一方的な押し付けであることを自覚しつつ、数年拝見していて我慢しきれなかったことをお許しください。回答不要です。

うるさインコさん
結局、かねがね言っているのは、基本書は用法用量守って正しくお使いください。ということなのですがね…私に憧れ迷走している受験生がいるという点については、そんなこともなかろうと全く危惧していないのですが、受験生を惑わすのは不本意ですから、少し考えてみることにしました。
まず、買った本の全てを読めているかという点については、全ての本をという趣旨であればYESだし、本の全てをという趣旨であればNOです。
前にも書いたことがあるのですが、少なくとも、表紙を一度も開かずに置いている、ということはないです(さりとて、パラパラと、多少読んだ程度のことで、「読んだ」などと大声でいうつもりもないのですが)。
一方、その本を最初から最後まで(大部分を)通読するという受験時代のような読み方(このような読み方が受験勉強として正しいとは決して言わない)は、今現在でも一部の本ではしていますが、残念ながら少数にとどまります。
例を挙げると、昨日、『憲法学読本』が届きました。まだホヤホヤなのですが、この本は、受験時代に(初版を)何度も通読した本なので、今更、同じように読むことはしないです。
パラパラと眺めた感じ、今回の改訂で大改修が加えられた訳でもなさそうでした。統治部分など相当高度で難しいので、少し足してもらいたいのですが。
もっとも、旧版と比べると、平成30年以降に出された裁判例や判例が25件ほど追加されていたと思います。判例索引からいくつか読みました。旧優生保護法の違憲判決など、ある程度紙幅が割かれていました。体系的に適切な場所に位置付け、判例の表現を引きつつコンパクトにまとめ、判例の論理についてコメントを付すというのは、いかにもこの本らしいと思います。手に取った初日でここまでは読みますが、あとはお察しのとおりです。
同じく昨日、『知財法務を知る』が届きました。
これは新刊です。年末年始の課題とポストしたように、全部読むつもりです。昨日の時点では、目次を読んで全体を眺めた程度ですが、章ごとに興味深いトピックも多いので、つまみ食い的に読んでいくかも。まだ本文は読んでないので良いも悪いもありませんが、面白そうです。
このように、買った本に対する取り組み方は千差万別で、これからもあまり変えるつもりもないんですよね。
スピーディに読めるようになるのかという点について。本を読む速度自体は変わらないにせよ、読みたい部分をピンポイントで探したうえで、ざっと把握する能力(そして、それが必要な場面)はあるかもしれません。ただ、これは、受験時代と比べると、本を読む目的や獲得目標が変わったに過ぎないものと思います。
民法などは、大体修めてるとまで言わないけど、それなりには身についている(はず。しかし、その領域は広く奥深く、おそらく一生かけても網羅しきれない。ゆえにいまだに飽きていない)ので、そもそも改めて身に付かせるような読み方していないです。
勉強不足の法分野については、アウトラインや目の前で問題となっている部分をつまみ食い的に勉強したり、とりあえず色んな情報をバーっと頭に入れることが多いので、たしかに身についてはいないのかも。ご指摘のとおり。耳が痛いです。
これらを踏まえ、書評を書くという点については、消極積極が半々。
暗にご指摘をされているように、書評を書くためには、ある程度の量を、ある程度の密度で読んでなければ、することができない。また、どのような形であれ、自分の書いたものを世に問うことは怖い。
そのように考えると、書評を書けそうな本は存外少ない。それ程にちゃんと読んでいないといった誹りは免れないかもしれません。
結局、X(旧Twitter)に、雑感を軽く投げるくらいが私にとっては一番楽なんですよね。そもそも、私が10年来投稿してきたのは、本の書評をするというより、こんな本が出るよ/出たよと告知するくらいのつもりです。良いのか悪いのかはフォロワーが判断してくれ~重い責を負わせないでくれ~という感じがします。さりとて、私が投稿したことで本を知ってくれて、それで役に立ちましたなんて言われると、それはもう嬉しくなってしまうのですが。
人間、やらない理由は無限に出てくるものですが、お気持ち的には積極的な部分もなくもないです。
最後に、受験と基本書について。受験から離れた今、偉そうに言えることは何もないのですが、折に触れてポストしたことをまとめておきます。
魅力的な教材が次から次に出ると思うけど、目移りする必要はない、改訂も買い替える必要は必ずしもない(六法とは違う)、基本書を読むことで答案を書けるようにはならない、試験勉強は限られた時間で自分に足らないピースを埋める作業であって、何のために何をするのかを考えるべき、さりとて基本書は結構役に立つかも、基本書を読め、脳に汗をかけ(?)。
時間があったので、来年の課題にするわらで済むところ、とりとめなく、思うままに長くなってしまいました。途中から、プロフに固定するつもりで、たぶん当然ご承知のことをあえて書きもし、問題提起にちゃんと答えられていない部分もあります。
なので、ご意見あったらまた聞かせてください。よろしゅう