脂肪注入とPRPは違うのでしょうか？ 頬コケにPRPは先生はどう思いますか？

ご質問ありがとうございます。 脂肪注入とPRPは全く異なる治療法となります。 ✅ 脂肪注入とは、自身の脂肪を吸引して、コンデンス（濃縮・精製）した脂肪を注入する方法です。ボリューム補填に優れており、頬のコケの改善に非常に効果的です。生着すれば長期的に定着し、ナチュラルな仕上がりが得られます。 ✅ PRPとは、ご自身の血液から血小板を濃縮した多血小板血漿（Platelet-Rich Plasma）を抽出し、注入する再生療法です。 肌のハリ、小ジワ、軽度のクマの改善には一定の効果がありますが、ボリューム補填効果はほとんどありません。そのため、頬のコケに対しては基本的に適応外と考えています。 ⚠️ PRPに“成長因子”を混ぜて使っているクリニックもあります 一部のクリニックでは、フィブラストなどの成長因子をPRPに混ぜて注入するケースがあります。 確かに短期的にはコラーゲン産生を促進する効果があるかもしれませんが、過剰な線維化やしこり、脂肪壊死のリスクがあるため、当院ではPRPと成長因子製剤の併用は推奨していません。 頬のコケには、実際にボリュームを補える脂肪注入やヒアルロン酸注入が第一選択です。PRPはあくまで「肌の質感改善」のサポート的な位置づけです。 目的に応じて治療法を正しく選ぶことが大切です。 ご不安な点があれば、ぜひ一度ご相談くださいね。