そういえば、開成高校に５ヶ月間「なりすまし登校」をしていた事件を思い出しました。 当時、りおぽんさんやOBのリアクション等はどんなものでしたか？

「おおらかな開成らしいよね」ぐらいで、それ以上の話題にはなっていないね。ただ「実際問題、どうやってなりすましを発見するんだ？」という話になった。開成では先生は授業の出席でさえあんまり取らなかったし、それ以外で生徒に干渉することはない。 運動部の部活で顧問の先生を持つことは必須だから、僕は運動部の部員としてある先生に顧問をお願いしに行ったことがある。先生の答えは「引き受けてやるけど、俺はその競技のルールもわからない。だから自分たちで練習計画を立ててくれるか？」。だからこの先生に「監督」になってもらったけれど、一度も「指導」されたことはない。ただ対外試合を見学には来てくれた。 運動会も文化祭も生徒の自主管理で、先生はただのお客さん。生徒会の運営もそう。先生が家庭と接点を持つのは、確か進路指導で必要な場合と、生徒の学業や素行に問題があった場合ぐらいじゃなかったか。僕は素行で親に何度か連絡が行っているけれど🤣。 これらの状況で、どうやって学校側が「なりすまし」を発見するのか、ということ。 僕は逆に、先生が出席を取らないことをいいことに、自分の机を教室の外に出して、気に入らない先生の授業をふけ続けたことがある。空席がなければ先生は気づかないからね。僕の席の周囲の連中は、不自然なスペースができないように席を動かして協力してくれた。だからその先生の授業は高校1年の1年間出ていない。それでも先生や学校は気が付かなかった。学校の塀をまたいで脱出するところを、体育教官に見つかるというドジを踏んで、ビンタされたことはあるけどね😅。 ただこういうネタがニュースになっていたんで、僕らの学年で起きた悲惨な事件を思い出したよ。俗に「開成高校生殺人事件」と呼ばれるもので、自分の学業成績の不振や周囲の人間の親の職業と自分の親の職業を比較して、強い劣等感を抱いた挙句、激しい家庭内暴力に走った。その結果、たまりかねた両親が息子の首を絞めて殺害したもので、当時は大きな話題になって映画なんかにもなっている。 僕はこいつと親しくはなかったけど、クラスは近くて顔見知り程度ではあった。大人しくて生真面目そうなやつという印象だったので、事件が起きて「人というのは、見かけだけじゃわからないものだなぁ」と驚いた。 実は僕らの学年ではもう1人、一生懸命勉強したけど成績が上がらず、ノイローゼ気味になって、精神科に通院していた挙句、看護師さんになんかで切りつけたとかで、休学だか退学だかになったのもいた。 僕は中高6年間、遊び倒したから楽しい記憶しかない学校生活だったけれど、合わない人がいるのも確か。特に猛勉強しても、ガリ勉だけでは敵わない相手がいっぱいいる学校だから、そこを踏み間違えると、学校生活が地獄になる場合がある。 「なりすまし」をした生徒は、自分の力では受験で合格出来ないから、替え玉を使って合格したんだと推測するけれど、そんな学力では授業に付いていくことは難しかったんじゃないか。5ヶ月の学校生活は楽しかったんだろうか？