FRBのQT（量的引き締め）終了しそうですかね。データ見ると止まってきたように見えます。 この先、半導体の上げと判断するトリガーは、何を見ていればよいでしょうか。5/7のFOMC会合でしょうか。

QTは、おおむねQEで中央銀行が吸い上げた資金や米国国債を、「段階的に」圧縮することを言います。中央銀行のバランスシートを改善しながら、金融市場に適切な流動性を提供するのが狙いです。 すでに去年6月のFOMCで、QTを減額することが示唆されていました。QT終了はもともと今年5-6月ぐらいではないかとも見られていました。 QTにおいておおよその終了時期や資産圧縮規模の目安をFRBは持っているでしょうが、日々のオペレーションについては裁量があります。2月末以降、金融市場が混乱して、特に4月に入ってから米国債が売られて金利が上昇しているタイミングで、FRBが従来と同じペースでQTを強行するのは、ちょっと考えにくいです。QTの一時停止ぐらいはあり得ると僕は考えて来ました。 5月、6月のFOMCでQT終了になる可能性も、ならない可能性もあるんじゃないですか。僕は6月にQT終了を発表する可能性があると考えて来ました。ただトランプさんの経済通商政策の米国金融市場へのインパクトを考えると、FRBは手持ちの金融調整手段をできるだけ温存しておきたいはずなんですよね。ですから「様子見」を表明する可能性も浮上して来ました。