患者側として昨年こちらの動画を見て「コレならもしかして!」と勝手に感激したのですが、
https://youtu.be/buLVceOWlwU?si=VYr4WR_hrNSz7O8A
将来的に神経等の詳細な観察が可能になることによって「気のせい」「気にし過ぎ」で軽視されてきた、患者が主観的に捉えてる症状が、客観的に評価され速やかに診断治療に繋がる事は予想できますか?
先生のご専門の領域だと、その診療科に辿り着く前に整形外科等で無駄に半年1年と足踏みする患者さんが(私の他にも)多くいるのではと想像しています。
検査装置として何かがもっと進化することによって格段に診断に辿りやすくなるという期待はありますか。
実現性の高い(早い)ものと、期待度の高いものを教えていただけますでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
YouTube動画を拝見しました。画像検査の進歩は凄まじいですね。動画で示されていた画像検査は僕が研修医の頃に脳神経内科で臨床試験が行われていたものと同様で、そこから解像度は格段にアップしましたが、発想は同じだと思います。幾つかの神経疾患の早期発見に寄与する可能性はありますね。
最近では、何といっても遺伝子検査がより安価に行えるようになり、「検査そのものよりも得られた膨大なデータの解釈の方がずっと大変」という状況です。未診断疾患ネットワークの結果がNEJMという医学雑誌に2018年発表されていますが、遺伝子検査を含めた診断によって31個の新たな症候群が発見されています。
日本でも同様の試み(IRUD)がなされています。
https://youtu.be/oXO6r2VK8jk?si=nrq5RqWKeKRWrS9L
あと、期待されるのはAIの導入で、今はまだ人間の医師の補助的ポジションですが、そのうち確実に人間の医師のパフォーマンスを上回ってくるでしょう。