QISってクオンツ的手法でインデックス作るストラクチャリングですよね？間違ってたら恥ずかしいので恐縮ですがこの質問自体スルーしてください。エキゾデリバのストラクチャリングと毛色がまた違う気がするのですが、クオンツ、ストラクチャラーは意外と同じ人が担当していたりするのでしょうか。最近QISが流行ってると聞いたのですが、どういう風にアプローチされているものなのか、エキゾデリバの知識が活かせるものなのか、エキゾデリバの末端に関わる新人として興味があります。お時間あればお答えいただければ嬉しいです。

過去にお答えした内容の続きのような形でもう少し話させていただきますね。QISとエキゾのビジネスの差は前のご質問に対してお話しした通りです。 そしてやはりQISを扱うには資産運用系の理論への理解が必要になりますので、その点ではエキゾデリバのビジネスとは少し違ったノウハウも勉強しないとなりません。ただそれだけでも現物ベースの、かつトラックレコードのあるアセットマネージャーの方に対する付加価値のようなものはないため、そこに打ち勝つためには彼らが苦手とするデリバティブを利用した戦略なども突っ込んで考えていく必要があります。オプションをラダーで売る戦略や買う戦略なんかが最近の流行りでしたかね。あとは現物ベースではショートを振ることであったり、レバを掛けることも難しいので、そういった機動性を生かすところでも勝てる要素があります。QISであることの付加価値をどう生かすかという点を、教科書から更にもう一段突っ込んで考えてみることが必要です。 またQISをWrapする方法も債券形式だけではなく、ファンドなど、あまりエキゾビジネスでは扱わない形のものも扱わないとなりません。さらにQISのエコノミクスをTRSを使って投信に受け渡した場合、現物ペースものとはリスクウエイトに対する考えた方も異なったりします。そう言った諸々の周辺知識も非常に大切です。 というわけで、エキゾもフローデリバからするとかなり複雑ではありますが、特に近年は形式化が強まっていることもあり、個別格闘技の域を出ません。ただQISは上記のような理由もあり、より自由でルールのない総合格闘技という感覚です。何か利用できそうなところを積極的に探して行って、自ら原資産もペイオフも、全エコノミクスをデザインし、新しい商品を最初から最後まで作り上げる。そう言ったダイナミズムを味わう事ができる分野だと思っています。 ただしオススメはしません、なぜかって？ 僕のライバルがこれ以上増えるともっと大変になるからです（笑） …というのは冗談ですが、もっとこういうビジネスで面白いものをたくさん作って、たくさんのライバルの方々と切磋琢磨できるよう僕ももっと頑張りますので、いつかこちらの世界にも足を踏み入れて見てください、お待ちしています😊