いつも拝見しております。
私はU18年代を指導しています。
質問させてください。
試合中にSBを食いつかせたいのですが、相手が4-4-2で、SMFがひたすら2度追いをしてくる守備に対して、きーすさんならどのようなゲームプランを立て、また選手たちにはどのような話をされますか?
対象は、高校生で90分のリーグ戦です。
SB→CBの順で喰いつかせDF-GK間のクロスやファーサイド、マイナスのクロスなどのイメージの共有は選手達とも出来ていた為、「90分あるから焦らず、SMFとFWを走らせて体力的に疲弊させ、スライドの遅れを作ろう」と伝えて送り出しました。ですが、相手は監督も含めて徹底した根性と球際カウンターサッカーに走り切られ、結果的に屈してしまいました。
こちらも高校生なので、上手くいかない状況に焦りが出て技術的なミスが増え、悪循環に陥ってしまったのも確かです。しかし、「これだ」というプランや策を見つけきれず、選手たちに申し訳ない気持ちになると同時に、指導者としてのスキル不足を痛感する試合となりました。
ご教示いただけますと幸いです。

きーすさん
なるほど。僕はそこに関してはハッキリ言って他の多くの指導者より沢山の解決方法を持っているので、だからこそ僕が育てた上で指揮を執ることに執着するんですけど。かつて馬鹿監督が同じことを言っていたので何となく意味は分かります。まずは【SBを食い付かせる方法が幾つあるか】です。その中で【相手に依存しないモノ】が幾つあるかです。相手の出方に関係なく、相手を食い付かせる方法があるなら、それを実行すれば良いです。
例えば件の馬鹿も「こちらのサイドハーフがインサイドレーンに移動して、相手を食い付かせて、空いたSBの裏へ、こちらのSBが走り込む」という作戦(しかない)を使って戦っていましたが、相手がゾーンだと裏が空かず、空いていないのに選手はいつものようにそこへ蹴り込むだけという、アホなサッカーをやっていました。
つまり「相手が食い付いて来るかどうか」は相手次第なので「食い付いて来るとき」「食い付いて来ないとき」の打開方法の両立をしていなければ実際には機能しません。ですから例えばチャンネルランは優秀なんですけど。片方だけしか考えていないと相手次第で全く機能しません。まあ、想像するに、ただのマンツーマン勝負なのかなとは思いますけど。「相手を食い付かせたいのですが」と質問が来た時点で“それ、お前が決められることちゃうやろ”とは思いましたね。
で、僕のやり方もお伝えすると、4-4-2なら打開策をnoteで販売しているので、そちらを見て貰うとして、相手が二度追いして来ることが確定しているなら、「当てて落として3人目」つまり「サードマンラン」で二度追いの選手を外すでしょうね。あるいはとにかく二度追い対策をしたいならば「2対2+1のロンド」なんかで3対2のパス回しになる様に設定すれば練習もできます。
という所で、答えになっているかは分かりませんが、少なくともヒントにはなっているかと!