30代女医です。質問者さんのお気持ち察するに余りあります。他人事とは思えなかったのでコメントさせてください。 勤務先にもよりますが30代の外科医はどう考えても働き盛りであり、どう転んでも文字通り死ぬほど忙しいことが予想されます。以下に(あくまで私の病院、地方都市の急性期病院での話になりますが)女医の働き方について解説させてください。なお、病院によって状況は異なります。 基本的には8時〜17時が定時です。それにプラスして以下の労働が発生します。 ①残業 そもそも定時で帰れることはほとんどありません。理由は外来が予想外に長引く、時間ギリギリに起こる病棟の急変対応、時間ギリギリに駆け込んでくる急患の対応、オペが長引く、書類仕事、翌日のカンファレンスやオペの予習、専門医取得のためのレポート作成などです。私は20時には病院を出られていますが、日付を超えるのが常態化している先生もいます。 ②当直 一晩病院に泊まって急患対応をすることです。救急外来の患者だけでなく自分の科の患者(だいたい40人くらいですかね)のトラブル対応も行うことが多いです。救急外来では専門外の病気にも対応する必要があるため非常にストレスフルです。睡眠時間は多くて4時間程度、徹夜する日もあります。 ここが医者以外に理解してもらえないポイントですが、当直は夜勤とは違いシフト制ではありません。当直の日は朝8時に出勤して17時まで通常業務をこなし、17時から当直医として一晩働き、夜が明けたらまた朝8時から通常通り働きます。36時間労働です。当直した分どこかで休みが発生するわけではありません。最近は働き方改革の影響で当直の翌朝は帰宅して良いとする病院も増えていますが、①で記載した膨大な業務をこなすために翌日も働き続けなければならないことがほとんどです。 頻度は病院によりますが月1〜4回くらいです。 ③オンコール いわゆる「待機」です。自宅に帰っても良いが、病院から電話が来たら病院まで走って行って急患の対応をすることが求められます。当直医のみでは対応できない専門性の高い症例や、自分の科の入院患者のトラブルに対応します。緊急オペの当番+αと言えばわかりやすいでしょうか。 患者に何かあったらすぐに病院に駆けつけることが求められるためアルコール摂取は御法度です。また、病院からあまり遠くで待機することはできないため、この日は遠出はできません。 忙しさは運によります。一晩中/休日の場合は1日中コールが鳴り止まず24時間労働し続ける日もあれば、何事もなく平和な1日を終えられることもあります。こちらも当直と同じく、オンコール対応を行った代わりの休日などありません。 科の人数や忙しさにもよりますが、頻度は週1〜5回(平日1〜4回、休日1〜2回)です。 なお、医者はオンコールのせいで電話やラインの通知音を非常に嫌っていたり怯えていたりする人が多く、スマホの通知をオフにしていることが多いです。このためラインに気づかないことも多々あります。普通に忙しくてスマホ見る暇がないだけの時もありますが。 これらをこなすと休みはほとんど取れません。24時間連続の休みは月に1〜3回です。夏季休暇や年末年始はまとまった休みが取れるところが多いです。 以上から考えると「突然連絡が取れなくなる(患者の急変や緊急オペでそれどころではなくなった、ちなみにオペはものによりますが4〜16時間はかかります)」「3週間会えない(そもそも休みがない)」は全然よくある話です。激務の男性からすら理解が得られないのは本当に本当によくある話で、それが理由で振られるなんてのは日常茶飯事です。 どうしても会う時間を捻出したいなら同棲をお勧めします。同棲しても寝に帰るだけかもしれませんが寝顔が見られるだけマシです。以上を踏まえた上で今後の2人の進路についてじっくり考えるのが吉かと思います。 私は彼氏に「こんなブラックな働き方するくらいなら仕事辞めなよ」と泣かれたことがあります。辞めませんでしたが……。 質問者さんと彼女さんの幸福を心よりお祈りしております。

先生、お忙しい所詳細にご説明いただきありがとうございます。微力ながら先生方のご負担軽減になれるよう、民間のサラリーマンではありますが出来ることを探して参ります🙏 質問者さんは正座して読んでください。