今回のちぇぶVSカレーせんべいについて 世界のゴー宣ファンサイトに集うカレーせんべい支持派と カレーせんべい本人を小林よしのりが「アンチに取り込まれた」 として排除した件についてアイヌラーメンマン(シャキヌ)はどう捉えた？ 地獄のモンスタースプー(シャキヌ)もカレー派と同じく ゴー宣ドジョーと距離を置いてる信者じゃん 今回の件は他人事じゃないっしょ

　いや、知らんし。全然他人事ですよ。地獄のモンスターたるシャキヌの棲息地は地獄のツイッターランドです。あいすみませんが天界のことはよくわからんのですよ。カレーさんが羽をもがれこのツイッターランドに堕天してくるというなら大歓迎なので、一緒に男系派でもいちびって遊びたいものであります。いやまあブロられる可能性もありますがね。 　……と、蹴ってしまうのも芸がないよなあ……。ってことで少しばかりそのバトルとやらをさかのぼって確認してみたんですが、うん、なかなか面白そうなのでもう少し続けることにします。うれしいか？ありがとうと言え。 　ってことで今回の件をもの凄くざっくりまとめてみました。以下のものです。 ①カレーさんが「女性の20代の新入社員が来たので管理職・役員レベルまで育てる！業務時間いっぱい、マンツーマンでな！」ってなことを「女性の地位向上」の文脈でブログに挙げました。 ②それに対してちぇぶさんが、「女の子の意思、大丈夫？ちょっと男尊女卑じゃない？８時間ベッタリってもうそれセクハラにならない？」ってなことを（ほんのもうちょっとだけ辛辣めに）ゴー宣のブログに挙げました。 ③よしりん大喜び。 ④以下…はよくわからん。カレーさんが退く形になってんの？ブログで「侵入社員が女だからってセクハラ扱いはねえぜ」ってな弁明はみた。 細かな内情は知りませんがまあ要点的にはこんなところじゃないでしょうかね。もし違ってたらゴメン。 　さてさて、この経緯を見て、僕が何をおもしろがっているかわかります？結論を急ぐと、先のゴー宣道場をみたら、①②③の解像度がグッとあがるんですよ。ちょっと見ていきましょう。 　まず①。④でのカレーさんの弁明のブログ記事も見たんですが、①をあげた時点でカレー煎餅さんにおそらく悪意はありません。新入社員の女の子もかなり前向きに仕事に向かって情熱をもっているようです。カレーさんは「女性だからといって仕事の機会を奪ってはいけない。キャリアに展望をもてないようではいけない。」という意図でもって①のブログをあげたのでしょう。そして、それはそれで正しいことだと思います。カレーさんの仕事に向けた情熱とやる気に燃える新人への教えは確かに世間でいう「女性の地位向上」にひと役買っているんです。 　で、②。ちぇぶさんは①を見ておそらく直感的に違和感を覚えたのだと思います。これはこれでめちゃくちゃ賢いと思います。確かに僕も「女の子が8時間、先輩社員にみっちり付かれるのはキツそうだなあ」ぐらいには思いましたが、僕には初見でそこまで問題のあるブログだとは直感的にも思えなかったでしょう。ただ、女の子の意思を蹂躙するとか、男尊女卑とか、セクハラとか、そういう文脈で捉えてしまったのでそこに隠れている問題がぼやけてしまったんだと思います。まあ①のブログは割と短くまとめられており、その書きぶりを見ていると「女子を出世させときゃ地位向上だろ？その辺の女子を俺様が出世させてやんよヒャッハー！」って感じの自民党とか維新とかみたいな短絡な思考ともとれてしまう気がしますけどね。 　じゃあ何が問題だったのか、ってところで③。よしりんが大喜びした理由です。この①②の流れが先のゴー宣道場の主題にガッチリ嵌っていたんですよ。「女性の地位向上」を職業的な、社会進出的な意味合いでのみ捉えていると①のような考え方になるのは当然のことなんです。「女性にも出世のできる選択肢を！」ということは決して間違ったことではないのでしょうが、そこに拘泥するともっと大事な守るべきものを見失ってしまいます。というより寧ろ、その女性の「出世」ばかりが取りざたされる風潮のもとで、より本質的な「女性の地位」が知らず知らずのうちに蔑ろにされていると言ってもいいでしょう。その本来もっと尊重されるべき「女性の地位」とはどういったものか、というのがゴー宣道場で議論されたわけです。それは、小林よしのりの言葉のままではないですが、要はこういうことです。「子育てする女性の地位が低すぎる！」、と。女性を単に「男性と同様な労働の戦力」とみるのが「女性の地位向上」だとしてしまうと、出産・育児はその大事な仕事に穴を空ける行為に他ならなくなってしまいます。これでは、バリバリと仕事をすることを選択した女性にはプラスとなる考え方であっても、出産する女性や子育てをする女性の扱いは、いつまで経っても低いまま。労働者のお荷物、みたいになってしまいますからね。 　と、いうことで、カレーさんの女性社員を育てる旨のブログの問題点が見えてきました。きましたよね？きたんです。ちぇぶさんが感じた違和感の正体は、おそらく女性の主体性や労働環境といった問題ではありません。新入社員を育成するというカレーさんのブログが「女性の地位向上」という文脈に乗せられることによって、本来議論にあがるべき本当の「女性の地位向上」がぼやけてしまっているということ、本来の「女性の地位」をうやむやにしている理屈にのっとった議論になってしまっていること、そういったことに対する違和感がちぇぶさんの直感として感じられたのだと思います。　　そして、「女性の意思」や「セクハラ」といった言葉ではなく、もっと端的にこの問題を考察する切り口をすでに思想していた人物が小林よしのりです。よしりんはこの様子を見て、「これは良い議論ができそうだ」と大喜びだった、と、ここまでが道場前の一連のやりとりだったのです。まあザッとチェックしたもんで、細かい点とか違ったらゴメンやけどね。 　冒頭の繰り返しになるんですが、その後にどのようなやりとりがあって、処遇があって、よしりんの周囲の人間関係は結局どうなったのか、ってことについては僕は本当に全くの他人事なのでよく知りません。というか、そんな内容、当事者でもファンでもないオメーにゃなおさらわからんだろ。どうせウォッチするのなら、推測に推測を重ねるしかない、どこまで行ってもゴールのない、無間地獄のような悪意の思考のループから一度抜け出して、一度小林よしのりの思想とキチンと向き合ってみてはどうでしょうか。議論して思考して考え方が変わる、ものの見方が変わる、腑に落ちる、って感覚を得られ……なかったとしても、少なくとも健康的な気がしますよ。地獄の釜の底にいる僕からこんな事を言われるのも癪でしょうに。一体どんだけ「低み」にいるのだ。「底がしれない」ってこういう事を言うんだろうなあ。。。