こんばんは。 ちょこさんの考える、優れたクライアントの担当者の振る舞いを教えてください。 以下は、前提条件の説明となります。 私は事業会社のDX推進部門の担当者です。 業務改革のためのデータ基盤を構築するプロジェクトの担当者となりました。 PoCまで実施する予定となっています。 また、本PJはコンサルとともに実施することになります。 当方の思いとしては、多くの従業員が納得するかつ、良い方向に変化を生み出すPJとして完了したいと考えています。 そこで、ちょこさんの考える、担当者としての役割やコンサルや自社社員への立ち回りをご教授ください。 当方としては、自社の社員(実務部隊)のモチベーションをコントロールできるのは自社の担当者だと考えているので、そこで結果を出し、前向きな議論、真剣な検討に持っていくことが最も重要なポイントであると予想しております。 そのためには、ファシリや盛り立て役、適切な問いを立てる、上記を意識したコンサル作成資料のレビューなど必要であると考えています。 もし、「あのクライアント担当者は優秀で、PJが完遂できた」などの事例があれば、合わせておしえていただけると幸いです。 コンサル業界に足を踏み入れる予定はありませんが、辛口でも大丈夫です。 よろしくお願いいたします。

手っ取り早く言うと「プロジェクトを自分事として捉え、徹底的にコミットしてくれること」でしょうか。 クライアント側のプロジェクトメンバーの方々、通常業務をやりながらのアサインだったり、複数プロジェクト掛け持ちしていたり、でなかなかコンサル側のメンバーと同じ時間を共有しながらプロジェクトを進めて行くのが難しかったりします。 そのような場合、プロジェクトへの理解の広さや深さがどうしても足りなくなり、「ここはコンサルさんに案を出していただいて…」と、悪い意味でコンサルを便利に使おうとしてしまったりします。 プロジェクトを進めるうえで大事なのは、発注者の意思としての「こうありたい」という思いで、それがプロジェクトの根源的な目標や目的となり、プロジェクトを推進する理由になります。 プロジェクトを自分事として捉えている方はこれらのWhyやWhatをとても高い解像度で理解されていて自分の言葉で目指すべきゴール像に伝えてくれます。 同じ熱量で社内の方々も巻き込んで強力な推進力を形成してくれたりもします。 スキルやコントロール能力といったものももちろん大事ですが、スキルは言ってしまえばコンサルを増員すれば代替可能なので、クライアント社員側のスキルが高いかどうかは、そこまでクリティカルではないと思います。 それよりも、プロジェクトの成功にかける想いや熱意を当事者としてしっかり持って、コンサルのことを変に警戒したり怖がったり下に見たりでなく、プロジェクトの仲間として接していただける方だと、やはり我々のパフォーマンスにも影響してきます。 そうでなくともパフォーマンスは高くて当たり前って話でもあるのですが、ベクトルとスカラーの関係のように、本当に大事なのはパフォーマンスの高さではなく、それをどこに向けるべきかという理解や、その前提となる想いの共有です。 スキルは我々がなんとでもカバーできるので、多々立ちふさがる数々の壁を乗りこえてプロジェクトを成功させてやる、という熱い想いを胸に抱きながら社内外の関係者を巻き込んでプロジェクトを推進していってください。 努力、友情、勝利、みたいな考え方って意外とバカにできないものですからね。 ロジカルさだけでなく、義理や人情、そして度胸・愛嬌・任侠みたいなのも併せ持っていきたいものです。