正会員になるメリットはよくわかりましたが、逆に研究会員のまま保険・年金の分野でキャリアを築く方法はないものでしょうか？ 試験に落ちたら一巻の終わりではなく、ほどほどにやっていける未来はないのでしょうか？

ご質問ありがとうございます。 研究会員のままでも保険・年金の領域でキャリアを築くことは可能だと思います。実務には、どうしても作業ベースの仕事が一定数ありますし、そこには正会員ほどの専門性までは求めないけれど、保険数理の基礎はわかっていてほしい、というニーズがあります。 実務の現場では、正会員は作業よりも付加価値の高い領域を担当することが多いので、作業系の業務は若手のアクチュアリー見習いが担うことが多いです。ただ、そのポジションにいる人が全員「いつか正会員になる前提」かというと、必ずしもそうではない会社もあると思います。若手の指導をしつつ、現場を支える役割として長くキャリアを築いている方もいますし、その働き方が会社の中でしっかり評価されているケースもあります。 もちろん、研究会員ではキャリアの広がり方や任される仕事の幅は、どうしても正会員とは違ってきます。でも「試験に落ちたら一巻の終わり」というような世界ではありませんし、ほどほどにやっていける未来はあると思います。 どのレベルの専門性を目指すか、どんな働き方をしたいかは人それぞれですので、ご自身が納得できるキャリアの形を見つけてもらえればと思います。