TシャツでUSコットンを使用したものがありますが、USコットンは良い素材ですか？超長綿なら売り文句になるのは分かるのですが、他の綿と比較してUSコットンの良さは何かありますか？

以前にも似たようなご質問を受けた気もしますが、COTTON USAマークはあくまでアメリカ産の綿のなかで品質基準をクリアしたものにつけられる認証マークであり、品種そのものとは無関係です。 ちなみに、超長綿スーピマもアメリカのコットンですよ。 COTTON USAマークの話でなく単に「USコットン」の話だとしたら、それ以上でもそれ以下でもないといいますか、それは「アメリカ産コットン」なだけです。 ただ、これもまったくの無意味ではないんですよ。 私にはその感覚はありませんけど、アメリカ製アメリカ産であることに価値を感じる人にとっては付加要素として大きな意味を持ちます。 これは服に限った話ではないんですけど、服の価値をみる基準として、いわゆるスペック的な要素ってその基準のひとつに過ぎず、「柔らかいほうがえらい」「希少なほうがえらい」「高いほうがえらい」というのは視野狭窄です。 何だって適材適所で、その組み合わせこそが服作りの腕の見せ所ですし（身も蓋もない言い方をすると、たとえば「高級な素材を使って上等な服を作る」「だけ」なら、お金と人脈があれば素人でもできます）、着る側としても結局はグッとくるとか着てて気分がいいとか、そうした個人の感覚こそが大事じゃないですかね。