五角形さんのマインドにいつも刺激を受けているのですが、何かを選ぶと何かを捨てざるを得ない場合どのように判断しますか？ 具体的に言うとチケットを足したり遠征したりを選ぶと被服や貯蓄、生活への投資を先延ばしにする必要がある場合に何をどうしたら自分の幸せに繋がるのか分からなくなります。両方を満たす充分な資金力が無いのが問題なのはわかっているのですがどっちをとっても苦しい気持ちを味わうような気がしています。

ご質問ありがとうございます！ 難しい問題であると共に、これから私が記載する回答が、かなり個人のマインド的な部分に依存することを念頭に置いていただけたら幸いです。「要は考え方次第だよ！」という着地をしてしまうことをご容赦ください🙇🏻‍♀️ 全ての人が納得する回答を出せず申し訳なく思うのですが、こればっかりは普遍的な回答をするのは難しいと思っています。五角形はこう考えてるんだなーくらいで読んでいただけると幸いです。あとめちゃくちゃ長いです。 五角形式選択プロセスは、以下かな〜と思ってます。 1.まず、全てを手に入れることはできないことにしっかり納得する 　会社の人と話していると、よく、「素敵な趣味、そこまで本気でのめり込めるものがあって本当に羨ましいし、お金も時間もあっていいな」と言われることがあります。気を遣われている可能性もありますが、踏み込んだ趣味の話をすると、必ず返ってくる反応です。オタクではない人から見ると、私のように何度も舞台に行ったりするのは、それができる熱量があるというだけで羨ましいことらしいです。 　でも、そうやって言ってくる人の話も聞いてみると「マイホーム、素敵な家族、海外旅行に毎年行く」とか言い出すんですよ。いやいやいやいや！あんた！あんたの熱量持てるもんそれだよ！！！と思います、こちらからしたら。 　同期とよく金遣いの話をしますが、ディズニーにありえないくらい行く代わりに昼はおにぎり一個しか食わない奴、彼女にお金を使いすぎたためクレカ爆発してる奴、47都道府県制覇のためにマジで貯金が0のやつ、色々います。オタクはわかりやすいから最初のようなリアクションが返ってきますが、結局みんな全ては手に入れられないんですよね。私も今貯金ほぼ0ですよ☺️👍何かをしたら、何かが犠牲になります。それが当たり前です。 　SNSの普及のせいで「現場爆通い！生活もお洋服もキラキラ✨」みたいなのが当たり前のようになっていますが、あれはほぼ全てファンタジーです。ファンタジーじゃなかった場合、そういう人たちは見えないところで何かを犠牲にしています。 　質問を見ての印象になってしまいますが、全てを手に入れている人がいて、そうでない自分を見ると辛くなってしまうというようなニュアンスも感じました。まず、全てを手に入れることはできません。それに心の底から納得することが、大事なステップだと思っています。 2.絶対的な軸を作る 　私はわかりやすく「ヒプノシスマイク」そして「寂雷」という絶対的な軸があるので、ここは簡単です。 　私は俳優が好きでその俳優が出ている作品には全て行くというようなタイプではないため、現在通う現場はヒプステのみです。時々気になる舞台や、友達から時間と金があればきて欲しいと言われた舞台に行ったりしますが、せいぜい1公演です。それはやっぱり、ヒプステや寂雷に全力投球できないのは意味がないという明確な軸があるからだと思います。 　私は1のプロセスで「全てを手に入れることはできない」ということに納得しているので、寂雷という軸で何かを選択した時、その他のものが犠牲になることに対して後悔はしません。軸とはそういうものだと思っています。その軸で行動した時、自分は後悔しないだろうというものが見つかれば、選択はかなり楽になると思います。人でも、舞台でも、服でも、食でも、なんでもいいと思います。この人／物のために行動した時楽しかったな、嬉しかったなと思えるものがあれば、それを軸にすればいいと思います。もちろんそれが自分でもいいんですよ。美容に本気の人、美容に金を惜しまない人の軸は「"自分"がより良い状態になること」ですし、それは何も間違いじゃないと思っています。まず軸を作ること、軸がないまま歩く/他人の軸を自分の軸と思い込むと、結局辛いのは自分です。 ヒプステがなくなった時、軸をほぼ失った状態になってヤバかったですが、「映画をたくさん見たいな」を軸にしてたくさん映画を見ていました。 3.「マジで今、無理できるんだっけ？」を見極めるために情報を集める 　このプロセスは完全にお金の話です。私の軸は寂雷ですが、流石に、ない袖は振れません。オタク行為のために借金するのだけは絶対に🆖だと思っています。当方、「やっていいのは分割払いまで‼️」をモットーにしております。 　どでかい金が出てくとき、まず現在の金と、今後の収入予定と、今後現場の他に出て行く金をざっくり書き出しています。マジでこのプロセスクソ辛いです。金ってないから……。ここである程度どこまで無理できるかを見極めて、無理をするようにしています。 　私は「あの時無理をしなかった……」という後悔をしがちです。無理するのが愛！とかは全く思ってないのですが、中途半端な体育会系思考のため、「なんであの時自分の中のギリギリを攻めなかったのだろう」と思ってしまうんですよね。そうなりたくないので、どこまで無理できるかを見極め無理することを大切にしてます。無理できない状況だったら、それはもう仕方ないです。そういう時の考え方を次に書きます。 4.選ばなかった方を見すぎない/得たものをしっかり見る 　ここはもう、「酸っぱいぶどう」の世界観ですね。何かを選んだら、何かが犠牲になるのは当たり前です。自分が選ばなかった方を見すぎるのは自傷に近いと思います。現代はSNSもありますし、自分が選ばなかった方の選択肢を選び「楽しい✨」みたいにしている人を無限に見られます。よくない。選ばなかった方に固執するのは時間の無駄です。だって自分は選んでないから。自分で選択をしておいて、違う選択をした人を過剰に羨むのは傲慢だとも思います。 　自分がした選択で得たものをしっかり見てください。昨日「楽しいことを見逃さない」を人生のスローガンのひとつに書きましたが、まさにこれです。「自分を苦しめよう」と思って選択する人って、ほとんどいないと思います。私は「自分が一番楽しいことをしてあげよう」（そう考えると寂雷にいきつく🙂‍↕️）と選択をしているから、その結果として必ず「楽しいもの」が手元に残っています。楽しい舞台の思い出や、その時見た景色や、その時誰かと話したこと、した選択で得た楽しいものが手元にあるはずだから、しなかった選択は無視してそっちを見ます。 　3で書いた、無理をできなかった時も、手元に楽しさ（というよりも「こっちでよかったんだ」という納得？）があるはずです。無理をしなかったからあの洋服が買えた、無理をしなかったから貯金ができた、そっちを見るようにしています。 　「自分がしなかった選択をした奴のことを見過ぎない」に通じる話ですが、私は行けなかった公演のレポにムカつきすぎてオタクを全員ブロックしたことがあります。そこからいけなかった公演のレポはほぼ見なくなりました。そういうもんです。 　大変大変長くなりましたが、以上です！質問と若干ずれてしまったかもしれません、すみません……。あと、なんか自己啓発本みたいになってキモいですね……自己啓発本は読んでなお無視することに意味がありますから、五角形なんか言ってんな〜くらいで受け止めていただけるとうれしいです。