ジャニーズの件、会社を解散するとして、役員や従業員は芸能に関わる仕事はすべきでないとお考えですか？おそらくそこまですべきとは考えておられないと思いますが、逆に、現役員が実質後継会社のような新会社を立ち上げるのはアウトかと思います。この２つの間には濃淡様々な関わり方がありますが、どのあたりで許容できる線を引くことになるのかを考えていたら、そもそも喜多川氏がいない今、会社を潰すことの実質的意味は何なのだろうとよく分からなくなってしまいました。社会的に害悪だから潰せというのも感覚的には分かる一方で、きちんと賠償して役員従業員皆入れ替え、過去のジャニタレとの関わりも持たない、会社名も変えるなら、法人としての同一性は維持されるけれども、もはや潰すほどの害悪ではなくなっているのではという気もしてきます。そんなことはできっこないから潰すべきということなのか、これだけの重大な害悪を生み出した会社を潰すことは一般予防的な観点で社会的に意味があるということなのか、それとも別の意味があるのか・・ ゴミを捨てる意義を考えてる時点でズレていると言われてしまいそうですが、会社を潰すべきとの先生のお考えについて、もう少し突っ込んで教えていただけたらありがたいです。

なぜ「おそらくそこまですべきとは考え」ないと思うんですか？末端の従業員はともかく、社内での地位等から見て性的虐待に加担していた程度が大きいと見られる人物（たとえばジュリー氏、メリー氏等）には、今後芸能関係の仕事などさせるべきではないと思いますよ。マスコミやスポンサー企業、芸能他社が起用したり採用したりしなければよいだけなので、簡単に行うことができますし。 ジャニーズの法人格だけ残して中身は総入れ替え（ジュリー氏の株も無関係の第三者に譲渡）という案は、実質潰したのと同じことになるから有りっちゃ有りだと思いますが、全く非現実的な話なので検討する意味もないと思います。逆にそこまでやるのにガワだけ残す意味もないですし。 法人は様々な利害関係の束です。ジャニーズを存続させることが社会的に害悪だから潰すべきだというよりも、ジャニーズが作り上げた従前の利害関係は性的虐待と不可分なものだったのであり、このような利害関係を継承して商売を続けることを許すべきではないからジャニーズは潰すべきなのです。逆に言えば、現経営陣は既得の利害関係を何としても継承したいから事業継続にこだわっているわけです。利害関係を継承しないような形で会社を残すなどという考えはナンセンスです。