海外PhD留学をするために必要な英語力を教えてください。海外修士、IELTS7.5はあるので出願要件は満たしているのですが、実際どのような英語力が必要か、もっと詳しく知りたいのです。修士と比較すると、スピーキングよりはライティングの能力が求められると思うのですが、いかがでしょうか？例えば、英語論文を毎日何本読む、毎日〇〇語ライティングをするなど、具体的にどのようなトレーニングが役に立ったかなども教えていただけると嬉しいです。

一般論としては、PhD課程とは一人前の研究者になるための訓練であり、そのためには論文の内容を理解し批判的に読む力、自分で論理構築をする力、そして実際に書く力、それ以外にもPhD課程には授業やセミナーでのディスカッション、自身の研究発表、学会でのネットワーキング、論文の執筆、指導教官とのコミュニーケーション、TAを通じて講義を受け持つ等さまざまな活動があり、これらを全て英語で行うことを意味します。 ですので、端的に英語の四技能のどれが重要かと問われれば、全ての技能が満遍なく必要ということになると思います。 トレーニングの目安は個人差が激しいので難しいですが、ご参考までに僕のスクールのコースワークでは、だいたい毎週20本くらいの論文を読まされていたと思います。 ライティングなどは結構場当たり的に独学でやっていましたが、例えば自分の分野の論文でよく出てくる表現や使いたい表現などをメモしておき、レポート作成などで実践する、みたいなことはやっていました。 リスニングやスピーキングに関しても、スコア自体に問題がないのであれば、一般的なトピックのTEDやPodcastなどを聴くよりも(それも良いですが)、自分の分野の研究者のプレゼン動画や講義動画などがあれば、そちらの方が参考になると思います。 いずれにせよ、英語力単体で鍛えるより、勉学や研究と並行して英語も伸ばす、というやり方の方が手っ取り早いと思っています。