おっしゃることはわかるのですが、結局インドやインドネシアが経済大国になったとしても、マクドナルドを食べ、コーラを飲み、iPhoneを使い、ネットフリックスを見るので、富むのはアメリカ企業なのではないかと思うのですがこの考えは浅はかでしょうか？

インドの前は中国でしたので、その結果を見てください。例えば中国における自動車市場は、かつては外国の自動車メーカーにとって草刈り場でした。しかし経済成長と並行して自動車産業の育成を進め、中国は今や世界最大のEV市場で、BYDが世界最大のEVメーカーになりました。近く吉利汽車もTeslaを抜くでしょう。 ITなどでも中国企業が成長を遂げ、スマホで言えばAppleは極めて少数派です。しかもAppleは中華圏の助力なしではiPhoneを製造できません。 これこそ中国が米国を相手に巨額の貿易黒字を築けた理由であり、米国が陰謀論的な中国叩きに走る理由です。 挙げられた事例はいずれもアメリカンカルチャーですが、自信を付けた国家は植民地的なカルチャーを嫌い、自国文化の高揚を図ろうとするものです。昨日と同じ明日が来るわけではありません。