私が在籍する部署では、基盤、NW、マイナンバー系システム、内部管理系システムの管理で、四つの係に分かれています。ですが、新たな取り組みをする、原因がわからない不具合、セキュリティ等々は私のいる基盤係に押し付けられる状況です。
システム部門は、それぞれで不可分の領域を担当していて、互いに連携する必要があるのですが、そこに至っていません。
最近では、基盤側で大枠を決めてしまって、その枠組みの中で各係が動いてもらう方が、楽なのでは?と思う次第です。
理想のシステム部門はどんなもので、それを達成するには何が必要とお考えですか?

高橋 広和/Hirokazu TAKAHASHIさん
名古屋市は係を廃止しています。デジタル改革推進課は各担当グループに業務を配分していますが、これらのグループは大きく分けるとDX系と情シス系です。
DX系はDX推進方針の施策にもとづいた担当割、例えば行政手続オンライン化、AI等の最新技術利活用、デジタル人材育成や働き方改革、データ利活用などであり、
一方の情シス系は各インフラに基づいた担当割です。例えば庶務(全体計画)、基盤、NW、セキュリティなどです。
自分の所属するシステム標準化グループは一応情シス系です(´・ω・`)
自分はガバクラ担当なわけですが、名古屋市はクラウドファーストの方針ですので、インフラ担当としてDX系のグループと密接に関係します。
そしてガバクラ上のネットワークは庁内ネットワークの一部の扱いであり、IPアドレス範囲等はNW担当が管理しています。
ガバクラ上のシステムもADや認証、情報連携や中間サーバ連携があるため、基盤担当とも調整が必要です。
当然、ガバクラ上のセキュリティのあれこれは全庁的なセキュリティ担当に確認する必要があります。
そんなわけで、各担当は他グループとの調整なしでは何も進みません。
自分も日々他グループの担当と相談しますし、他グループの担当からも相談されます。
業務の押し付け合いは余り見られません。担当不明なものはとりあえず庶務がキャッチして、必要に応じてその後割り振ったりします。
とはいえ、当課も令和3年度以前の機構改革前は割と縦割りだった気がします。
コロナや国の動向を受け、令和3年度末にDX推進方針を定め、それに基づいてDXを進めるのに相応しい職場環境や組織のあり方を検討し、これらをトップダウンで進めた結果だと思います。
職場環境(完全ペーパーレス、Teamsやオンライン会議の利用、フリーアドレス)やマインド熟成も少なからず影響していると思いますが、一番大きいのは機構改革で各グループ長としてプレイングマネージャーの課長補佐を多量投入したからでしょうね( ̄▽ ̄;)
令和3年度以前は相当するポジションの係長が2人しかいなかったのが10人以上に増えていますので。