ライトノベル作家志望で、長編小説を二十数作品書いたことがある者です。
プロの作家様と編集者様の打ち合わせでは、新作を作る時、十個以上の企画書を提出し比較検討して一つに絞ると聞き、納得すると同時に驚いたことがあります。
というのも、自分は納得のいく企画書を一つ作るのに一ヶ月、場合によってはそれ以上かかるからです。一つの展開やアイデアを思いつくのに数日かかり、思いついてみればすごく単純でありふれたもので、なぜ気づかなかったのかわからない、みたいなことはしょっちゅうです。また書きたいテーマやコンセプトを思いついたところで、それに相応しいストーリーやキャラクターや世界観を探すのにとても苦労します。そうして頭を抱えていると、一ヶ月が余裕で過ぎてしまいます。
そういう状態ですので、プロの方々はそれだけの数の企画書をどうやって作っていらっしゃるのか知りたいです。慣れもあるのでしょうが、何かコツなどがあれば教えていただきたいです。
作家様に聞くべき質問かもしれませんが、もしよろしければ回答をお願いします。
ナカダ(スニーカー文庫)さん
う~ん、回答が難しい質問ですが、おそらく質問者さんが作ろうとしている企画書とプロ作家の方々(もちろんそうでない人もいると思います)が作ろうとしている企画書が根本から違うのかなと思います。
どういうことかというと、例えば僕が担当させていただいている作家さんの企画書(以下、①)は担当のナカダが良し悪しを判断できればよい、打ち合わせの際に深掘りで補えればよい、というものとなります(数行の案をいっぱい出してみるところから始める作家さんもおります)。
一方で質問者さんが作られている企画書(以下、②)はおそらく長編を書き切る土台となる綿密な設計図的な意味合いが強いのかなと。
②はナカダが面白そう!行けそう!と①で判断し、編集部確認を経た後に作成いただきます(例外はよくありますがw)。
同じプロット・企画書という言葉は使われておりますが、目的が最初から違い、必要とされる作業量も異なっているのではないかと想像いたします。
質問者さんが個人で(友人・知人等の相談無しで)執筆されているのであれば①を作るメリットは薄いと思うので「コツ」を聞かれると難しいのですが、まずは意味合いが微妙に異なっているのではないか?という可能性があることを踏まえるとまた別の考え方が見えてくるのではないかと思います。
頑張ってください!!