いつも楽しく拝見しております。
選挙に行かない彼氏について、どう思いますか?
私は、選挙は自分の生活を良くするため、社会的に弱い立場にいる人の権利を守ったり、子どもたちの未来のためにも必要なものだと思っています。
一方彼は、「政治に詳しくないのに投票するのは無責任」「自分の生活に不満がないから行かなくていい」「若者の票にはあまり意味がない」といった理由で、選挙に行こうとしません。
投票を無理強いすることはもちろんできませんが、社会の仕組みによって影響を受けている現実や、弱い立場にある人たちへの想像力が感じられない姿勢に、正直なところ不信感を抱いてしまっています。
彼は「起きていることの多くは自己責任」と考える個人主義的な傾向が強く、それも投票しない理由の一つかも?と思っています。
彼の考えを理解するヒントや、私の思いを伝える上手な方法があれば教えていただきたいです。
私も感情的になってしまい、対立してしまうのでそもそもこの話をするべきではないのかもとも考えています。
まとまりのない文章で大変恐縮ですが、何かお考えがあれば教えていただけると幸いです。

メン獄さんさん
こんにちは。お恥ずかしい話なのですが、私も以前はかなり投票という行為について懐疑的でした。それは多分、自分の生活にあまり根本的な不満がないというか、自分に起きている理不尽を自己責任の範囲として割り切れる程度の経験しかその当時はしていなかったからなのかなと思います。
そういう態度が少し変化したのはコロナが流行した時で、自分の目から見ても普段一生懸命に働かれてる人が、とんでもない理不尽を受けて生活がメチャクチャになったりしていて、俺自身は今のままで本当にいいのだろうかと考えるようになりました。それは仕事がある程度自分で回せるようになったから、周囲や社会に対して少し視野を広く持てるようになったからなのかもしれません。
勝手な想像なのですが、彼氏さんは今、あまり自分の生活以外のことについて考える脳のリソースがない状態なのではないでしょうか。仕事がバカみたいに忙しいとかそういうことはありませんか?今振り返ると当時の私は完全にそうで、仕事を何とかすること以外のことについて冷淡でいることで自分の心を守っていたように思います。それ以外のことは時間を使うにしても、あまりにもリターンがわかりづらく、目に見える変化にならないように感じていました。そして後から振り返るとその生き方は、独りよがりだったなと反省しています。
仕事観や生き方の問題なので、あまり正面から切り込むと感情論になってしまうと思うのですが、仕事以外の世界の存在に気付かせてあげると少し考え方が変わるかもしれません。何か一緒に参加できる取り組みにいってみたりして、社会や世の中のことについて、選挙という文脈以外の切り口からゆっくり話す時間を取ると良いのではと思います。