2023年02月11日

質問者さん

徹底チェックと十河本の使い分け方がわからないのです…。どんな場合にどちらを使うのでせうか。

2023年02月12日

凡骨

凡骨さん

大まかに言えば、徹底チェック刑法は知識確認、十河先生の刑法事例演習は問題を解くテクニックの習得といった使い分けが可能だと考えています。なお、今の勉強の進み具合や刑法の得手不得手等により使い方は様々だと思われますので、私の使い方もあくまで参考ということで紹介します。 徹底チェック刑法は、定義の確認、典型事例の処理方法の把握、論証圧縮の参考(特に理由付け)、知識の抜け漏れの確認(章末のチェック欄)といった用途で利用しています。同書は、端的な記述のため非常に薄くまわしやすい上に重要論点はほぼ網羅しており、刑法全体を素早く復習できる強みがあります。基本刑法を極限まで圧縮したイメージですね。特に、共犯と身分、罪数処理パターン、事後強盗と1項2項強盗窃盗との相互関係、各罪ごとの承継的共犯の成否など混乱しやすい論点が非常によく整理されています。 一方で、事例問題を解くうえで必要な処理手順や思考方法は最低限であり、分かりやすさを重視して短く単純な事例のみになっているので、より詳細な処理手順に関してはは十河先生の事例演習に頼っています。 十河先生の事例演習は、事例問題の処理手順と、解答に必要な思考方法の習得のために利用しています。徹底チェック刑法と異なり、個々の概念の定義や論証、学説の説明は最低限の記述にとどめられいますし、網羅性の点でも頻出な重要論点に絞られていますので、インプットや復習用には向かないと思います。 同書では、問題文のどこを見て何を考えれば論点が思い浮かぶのか、成立し得る複数の犯罪がある場合に検討すべき順序と最終的な決定方法、といった答案には現れないけれども通常の演習書では暗黙の了解とされているような検討手順や作法を言語化して解説してくれています。 刑法事例演習教材のような論文問題集で獲得すべきことを解説してくれているイメージであり、一通り基礎知識を押さえたうえで演習書的に使うか、論証を覚えて事実を拾うというプロセスだけでは問題に対応できなくなった場合に模範解答のような答案を作成するための知識の活用方法を学ぶため参照するといった使い方があると思います。

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