06月10日

質問者さん

行政法の研究者志望の者です。 行政法の基礎基本的な部分について多視点的に深く多く知識を得たいと思っているのですが、何かおすすめの書籍はありますでしょうか。

06月10日

Yukio Okitsu

Yukio Okitsuさん

まずは拙著『行政法Ⅰ』をご覧いただければ。手前味噌ですが、基礎基本の習得もさることながら、端々に論文のネタになるような指摘を盛り込んだつもりですので、研究的な関心にも応えうると思います。行政法全体の学習をひととおり終えたならば、目についた論文やモノグラフを手当たり次第に読んでいくのがいいと思いますが、特に次のことをお勧めします。 ・行政法の本格的体系書を複数通読する。塩野、小早川、藤田、阿部、宇賀あたりは必須で、田中、美濃部あたりも時間のあるときに眺めておくとよいでしょう。 ・現在活躍している先生の最初の論文(博士論文や助手論文)を片っ端から読んでいく。単著として刊行されているものは図書館で借りて読めばよいですが、雑誌連載のみで書籍化されていないものも、コピーして読むとよいです。

Yukio Okitsuさんに 質問してみましょう!

Yukio Okitsu

Yukio Okitsu

https://www.saiensu.co.jp/search/?isbn=978-4-88384-375-6&y=2023

法学研究者志望者からの質問、興津征雄『行政法I 行政法総論』新世社(2023年)の内容に関する質問(なるべくページ数等を特定してください)に積極的に回答します。そのほかの質問はお答えできる範囲でゆるく答えます。

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06月11日

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非常にためになる解答をしていただきありがとうございます。 自分の方で先生が挙げられたもの以外に何か良い文献は無いかと探してみたところ、先生も執筆されている、『行政法の基礎理論』というものを見かけましたが、こちらはどうでしょうか。

06月11日

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長編論文を読む機会はぐっと減るというのはまさに感じていたところでして,もう少し長い目で見てみようと思いました.『民法研究ハンドブック』にも最初の論文は資料的価値も高いなど書かれていた印象があり,どういう議論がそれまであり,どういう貢献が加えられているのかを知ることができるのも基礎教養として十分に意味のあることだとも言えるかなと思いつつあります.実定法の他分野(行政法でも民法でもない)ではありますので,分野の特性も加味しつつ夏休み等を利用して長編論文にもあたってみます.ご回答いただきありがとうございました.

06月10日

続き質問

先の質問者とは別の者です。自分も博論本を読んだことはあるのですが、どう自分の研究につながるのか、どういう点で役立つのかいまいち理解しきれませんでした。強いて言えば、読んだものは共通して当該テーマにつき網羅的に議論をし尽くそうとしていることが伝わってきたという程度です。そこで先生として「最初の論文」を「片っ端から」読むことの効果はどう考えておられるのかをお聞きしたいです。 過去の質問でお答え済みでしたらすみません。その場合には、お手数ですがそちらを提示していただくということは可能でしょうか。

Yukio Okitsuさんが

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3時間前

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質問者です。関西のローに在学しております。ご回答いただきありがとうございました。勇気を出して質問してよかったです。

4時間前

沖野眞已先生って、女性なのですね。論文等を読んだことはあったのですが、恥ずかしながら女性と認識していませんでした。男性名でも女性名でも違和感のない名前ですよね

4時間前

第三者の原告適格の論じ方が良く理解できていません。法律上利益第三者の原告適格の論じ方が良く理解できていません。 法律上の利益を有する者の定義→行訴法9条2項を参照→根拠法令の文言・趣旨目的から(関連法令からも)「法は○○の者の~~の利益の保護を目的にしている」→被侵害利益の考慮(高次の利益か、近接性、反復継続性など)→本件の人々に原告適格があるかの具体的な当てはめ(範囲の線引き) という流れでよいのでしょうか 不利益を受けたこと→その不利益を法令が一般的公益として保護していること→法令が個別的利益としても保護していること という原告適格の論じ方をするものもありますが、両者は同じことをしているのでしょうか。一般的公益がなにかを論じる必要性はあるのでしょうか。