顔の脂肪注入を受けて一部が膨らみとして過定着しました。ケナコルト注射で減量は有効でしょうか？

ご質問ありがとうございます！ 顔の脂肪注入後に一部が膨らんで過定着した場合、ケナコルト注射が有効なことはありますが、すべてのケースに適しているわけではありません。 ケナコルト注射の適応となるのは、脂肪壊死や線維化が主体で、硬さやしこり感を伴う膨らみです。この場合、炎症や線維化を抑えることで、結果的にボリュームが軽減することがあります。 一方で、柔らかく自然な触感の過定着（生きた脂肪が多い状態）に対しては、ケナコルトは適切とは限らず、皮膚の凹みや萎縮、左右差などのリスクが出る可能性があります。顔は特に修正が難しい部位のため、安易な注射は避けるべきです。 そのため、基本的には術後3〜6か月ほど経過を見て、自然に馴染むかを確認した上で判断します。どうしても改善が見られず、美的・機能的に問題がある場合にのみ、ごく少量をピンポイントで慎重に使用するという位置づけになります。 あくまでもケナコルトは万能ではなく、原因を正しく診断した上で慎重に使うべき治療です。まずは担当医に状態をしっかり評価してもらうことが何より重要です。