Akiさん
お世話になります。2回目ですが、質問させてくださいmm
(先日は大変貴重なアドバイスをありがとうございました。。!)
◆背景
・直近UXディレクターとしてIT企業に転職いたしました。
・規模が大きいこともあり、ステークホルダーやドキュメント関連が多い(人が辞める前提でマニュアルなどもしっかり整備されている分、キャッチアップ事項が多い)状況です。
・育成体制も手厚く、入社して2週間ですが、良くも悪くもまだ実際の案件に入って手を動かすことはなく、ミーティングなどに参加し、徐々に引き継いでいく形になります。
・個人的には、インプットだけしていても点と点がつながっていかない、中途なので呑気にしていたくないため、早く案件に入ってプロジェクトを一周させてほしい旨は上長にお伝えしている状況になります。
・気持ち的には早くバリューを出していきたい、そうでないとなんとなく気持ち的に落ち着かない状況です。
◆ご質問
・入社してすぐは色々キャッチアップすることが多く、一般的に情報の海に溺れそうになることもあると思うのですが、
①キャッチアップを進める際に、気を付けていたことや工夫されていたことはありますか??
②またプロダクトマネージャーとして、キャッチアップの際に絶対抑えるようにしていた観点はどのようなものになりますか??
③キャッチアップ以外でも、プロジェクトに入ってからバリューを出していくために、入社したタイミングで大事にしていたことや、やっておいてよかったことはありますか?
長文となってしまい恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

Akiさん
①全部覚えようとしない(覚えるべきポイントを見極める)、何を聞くかを決めてから会議に臨む
②プロダクトの「成功指標」の把握、主要ステークホルダーのパワーバランス把握、変えられない前提の把握
③会社の進め方のクセの把握、勝手に(迷惑にならない範囲で)手を動かす、上司との目標合意
以下、各項目の補足です。
・覚えることが多すぎるので今必ず覚えることを明確にします。会社の今の方針とか、事業の状態などがこれにあたります。今でなくてもよいことは、後で振り返るべき資料のありかを把握しておけばOKです。過去のいろいろな経緯とか、関係の薄い他部署が何をやっているかなどがこれにあたります。
・新人にとっての会議は基本的に下記を把握する場ですがその中でも特に自分は今回何に注目するのか明確にしながら臨むとよいです。議事録をとりながらも効果的です。
何が意思決定されているのか?(=プロジェクトの方向性)
誰が意思決定しているのか?(=影響力のある人)
なぜその判断になったのか?(=暗黙のルールや背景)
・プロダクトの成功指標は必ずしもUXの成功指標とは一致しないので、それぞれ把握しておくのがよいです。あわせて、ビジョン、KPI、OKRなどもどこかにあるはずなので必ず把握し、それに対して現状がどうなっているのかも確認します。
・誰が強い影響力を持つのかについて確認します。全社に向けて、プロダクトに向けての影響力はもちろんですが、UXに対して懐疑的な人とUXを重要視する人も把握しておくのがよいです。
・プロダクトの方向性、開発の進め方、コスト構造など会社として絶対に触れてはいけない聖域を明らかにします。逆にそれ以外ならout of boxで考えられますし、それは新しく入った人の特権でもあります。
・まずやってみる文化とか、議論にじっくり時間をかける文化とか、いろいろあるのでその会社のお作法を覚えます。
・既にいる人達の迷惑にならない範囲で、手を動かせる領域で実際に手を動かしてみるのがよいです。例えばUXレビューとか、デザインシステムの改善提案などがそれにあたります。アウトプットの内容をすり合わせることは上記の各種指標・考え方等の理解を深めることにも役立ちます。
・目標合意はマストです。そうでないとただ焦って空回るだけになるリスクが大きいため。