譲渡企業に対して貴社をマッチングさせるメリットって何ですか。譲渡企業に対しては、同業であれば「ノウハウあるし〜」と提案したり、他業種であれば、「新たな価値観が生まれて面白そう」と言われてオーナーに刺さったりします。ファンドであれば「資金力を活かして色々な設備投資を〜」「ネットワークもあるし、ノウハウがあります〜」と言えたりするんですが、貴社のアピールポイントって何ですか?
「創業まもなく若い社長の投資会社で」、だと正直に言うと譲渡オーナーには刺さりづらいので、だったら実績もあるストロングバイヤーを紹介する方が安定感があります。
MA仲介が扱う企業のオーナーは保守的考えの方も多いのでスタートアップだと怪しいと思う方も多いですし、"若い"だけだとオーナーに提案しづらいです。
数ある譲受候補先から貴社が選ばれるための推しポイントを教えてください。

中塚庸仁|その仕事を、未来へつなぐ。さん
良い質問ありがとうございます。おっしゃる通り、弊社はファンドのように資金力があるわけでもなく、LPもいないのでネットワークがあるわけではないです。また、同業ほどのノウハウがあるわけでもないですし、実績があるストロングバイヤーのほうが安心かと思います。
弊社の強みはこれまで、”若さ”と”自己勘定投資”でした。
創業した1~2年前は今ほど自己勘定投資の会社は少なく、自己勘定の強みである柔軟性(例:Exitが柔軟に対応可能)をNYCの強みとしてアピールしていました。しかし、最近は同じような自己勘定投資会社が増えてきました。なのでこの強みは強みではなくなってきていると感じている日々です。
そういった中で、弊社の新しい強みは何があるか。
それは独立性を維持しながら、シナジーを作っていける点があるかと思います。つまり、ファンドのように投資先の独立性を維持しつつ、事業会社のようにシナジーを作っていけるところです。
例えば、弊社ではN組といって半年に1回、投資先の社長を集めて1日合宿を行っております。そこでは社長同士の勉強会や交流会を実施しています。そこで社長同士が仲良くなり、取引先の紹介があったりします。
また、Y組というものもあり、これは各社の後継社長が集まって、実際に後継社長の悩み(従業員との関係構築、前オーナーとの距離感)などを話してみんなで解決する場です。
あとは、あまりまだ表には出していないですが、金属加工系の投資先が多いので、金属専門商社を設立して、業界知見がある人を招聘し、投資先の営業を代行したり、業務プロセス改善の指導をしたりしています。
それ以外にも本当はここでお伝えしたい他がやっていない新しい強みがあるのですが開示許可がおりてなく、現時点では残念ながら言えないです、、
現在は様々な新しい施策をやって、NYCの次の強みを探しているところです。
なんかわかりにくいですよね、、、
正直、この質問をいただいてすぐには回答できず、少し考えてしまいました。
本来であれば、明確でオーナーにもわかりやすい、強みを伝えるべきなのですが、それがなかったからです。
自分たちが買う会社については強みを求めるのに、自分たちの会社には強みがないのはダサいです。
そうならないように、一日でも早くこの質問に一言で回答できるように今日から頑張ろうと思いました。
少し時間をください。
良い質問をありがとうございました。