設立10年弱、累計30億程度調達している会社のCEOです。
メディアにもそこそこ取り上げていただいていて知っている人はそこそこいるんじゃないのかなという会社です。
採用にも投資していて150名程度の社員がいます。
(身バレしたくないので記載の数字はぜんぶアバウトです)
ですがどうしても慢性的な赤字から抜け出せず、2年以内で資金ショートが見えています。
いまも調達に奔走していますが、数年前までのバリュエーションでは当然みてもらえません。
倒産は免れたいというのが大前提です。
このような状況で何から手をつけていいか正直頭がまわりません。
この1年は一般的に考えられるやるべきことは全てやったように思います。
投資経験から過去このような会社はありましたでしょうか。
ご返信お願いいたします。

seiさん
ご苦労されているCEOの方からの質問ですね。
前提として、私の投資領域がITスタートアップに寄っているのでその目線での回答となります。
私のいま時点も含む経験上ですが、コントロールできていないと販管費は人件費、広告宣伝費が大半です。
あとは無駄なSaaS契約しまくってるとか、数百万Salesforceに払ってるけどオペレーションに乗ってないとかそういうやばいこともかなりあります。
広告宣伝費落とすとリードが取れない、商談にならない、よって回し続けるしかないという状況をよく目にします。
人件費については採用ブームだったのでとにかく採用しまくった会社が多いです。
覚悟を決めて退職勧奨や退職プログラムを作るというのも経営の仕事です。
何もせず会社が沈んでいくことを隠すことは経営の責任の果たし方ではないですね。
どんなKPIをみながら経営されているかわかりませんが、ユニットエコノミクスがあっていない、CAC Payback Periodをちゃんと見れていない、トレースできていないスタートアップはおおいです。
(30億調達されていますから、この辺の数値は投資家から要求されていると思いますが。)
あと大事なことは新しいことをはじめない、いまやれることをやり切る、やらないことを決めるということです。
既存事業でのグロスが見えないと新規事業に頼る傾向がありますが、新規事業なんてなかなかあたりません。
徹底的なコストカットプランを作ってまずトップダウンかつゼロベースでこれだけコストを削れば黒字になるという見立てを作りましょう。
この状況のコストカットで大事なことはボトムアップでやらないことです。
全権CEOレイヤーでもってやりきりましょう。
意外にコストカットするぞといってもボトムアップでゆるくやってる会社多いです。
水道光熱費から何から何までCEOが目を光らせ、うるさいくらい言い続けても社員の意識はそこまでかわりません。
稟議の全てを確認、もしくは最終承認者を自分にするくらいしてもいいです。
そこまでやって初めて会社はコストカットをここまでするのかとようやく社員に伝わります。
参考になるかわかりませんがどうぞがんばってください!