現在、私は約100名規模のメーカーで働いています。父が創業して約50年になる会社で、私自身は10年前に営業として入社しました。現在は営業部長を務める一方で、労務、IT、在庫管理、品質管理など、会社全体の改善活動にも幅広く携わっています。
社員が安心して長く働ける会社を目指す中で、退職金制度を導入すべきかどうかを悩んでいます。
一方で、退職金は社員の安心につながる反面、企業にとっては将来の債務にもなります。その原資を給与や教育、人材への投資に充てるという考え方もあると思っています。
アッピィ様の会社では退職金制度を導入されていますでしょうか。もし導入されている場合は、どのような考え方で設計されたのか、導入されていない場合は、その理由も含めてお聞かせいただけますでしょうか。
また、制度の有無にかかわらず、アッピィ様ご自身は「退職金」という制度をどのような価値を持つものだと考えていらっしゃいますか。経営者として、社員への還元や長期的な安心をどのように設計すべきだとお考えか、ぜひお伺いしたいです。

アッピィさん
ご質問ありがとうございます。
当社には退職金制度はありません。退職金が長く働いた社員への報奨や、退職後の安心につながることは理解しています。
一方で、企業にとっては将来の債務となり、その原資を現在の給与や賞与、教育、働く環境の整備に充てたほうが、社員にとっても有益ではないかと考えています。
当社が重視しているのは、退職時にまとめて還元することより、働いている今、会社の成長と利益を社員に還元することです。
給与水準を高め、利益に応じて賞与を支給し、教育機会を提供することで、一人ひとりの収入と市場価値を高めたい。
会社に長く在籍しなければ受け取れない退職金よりも、在職中から自ら資産形成できる状態をつくるほうが、本質的な安心につながると思っています。
もちろん、会社の規模や社員構成によって最適解は異なります。導入するなら、将来の給付額を会社が抱える制度ではなく、中退共や企業型確定拠出年金など、負担額が明確で社外に積み立てる仕組みを検討します。
退職金は目的ではなく、社員への還元と安心を実現するための一つの手段だと考えています。
以上になります。ご参考になれば嬉しいです。
アッピィ