こんにちわ。妻35歳、夫38歳原因不明不妊です。CD3日目からhmg150、レトロゾール朝夕1錠ずつ内服、CD6日目にて卵胞があまり育っておらず、hmg300に変更、CD12日にて採卵し、今回5日目5BB移植し結果待ち中です。胚盤胞になるまで2PN→3日目一部コンパクション、十数分割→5日目5BBでした。あまりにも成長が早い胚は染色体異常になりやすいと聞いたのですが、3日目にこのような一部コンパクションはよくあることなのでしょうか?
また胚移植のときにもらった写真は少し萎縮していたのですが、移植する時にはさらに羽化していたと聞きました。
萎縮から成長したということでしょうか?
以前染色体異常の妊娠歴があるのですごく不安です。

胚培養士ぶらす室長@不妊治療さん
ご質問ありがとうございます。
3日目にコンパクションが起きるのは、一般的な発育と言えますし、早すぎるということはありません。
タイムラプスの研究では、受精からおよそ70〜85時間程度でコンパクションが起きると言われています。これは、培養3日目にあたります。
また、コンパクションの時期が遅かった胚は、早かった胚よりも胚盤胞率、良好胚盤胞率が低下し、胚盤胞移植の妊娠率も低下する事が報告されています。
基本的に、凍結融解操作によって胚盤胞は収縮(萎縮)します。
過去の記事をご参照頂くと詳しくはわかりますが、凍結融解操作中は、あえて拡張を抑制させるような培養液を使用します。
また、この融解操作の際にアシステッドハッチング(孵化補助)を行うクリニックは多いです。
融解操作後の回復(拡張)が早い胚もあれば、遅い胚もあります。
今回は、おそらく写真撮影時には回復しきっておらず、その後移植までの培養時間で回復し、孵化したのだと思います。
胚移植時に孵化していたのであれば、胚盤胞の凍結融解操作によるダメージはまず問題ないと思います。
ただし、染色体異常がないかどうかについては、これらの情報からはわかりません。
完璧な発育過程、完璧なグレード、完璧な凍結融解操作後の回復を経ていても、染色体異常である胚は存在します。
染色体異常がない胚を判定するためには、現在のところPGT-Aを実施する他ないかと思います。
(PGT-Aの精度も100%ではありません)
以上です。
tipsによるご質問、誠にありがとうございました。
ご参考になれば嬉しいです。