きーすさん、こんにちは。
小学2年生の息子のプレーについて質問させてください。両親ともにサッカー未経験です。
息子は試合で左サイドバックに入ることが多いのですが、見ているとセンターバック(CB)のフォローに奔走している場面が非常に多いように感じます。よくCBに入るチームメイトは2人おり、それぞれ以下の状況でカバーに追われています。
・攻撃的な子:ドリブルで前線に上がってしまった後のスペースのフォロー
・守備的な子:あっさりと抜かれてしまうことが多いため、抜かれた場合に備えたフォロー
「そんなに全部フォローしないといけないの?」
「チームタスクに忙殺されすぎ?」と感じる反面、
「サイドバックは守備のポジションだから、これくらいカバーに回るのが普通なのか?」と、どう捉えるべきか迷っています。
きーすさんは、この年代(小2)の選手がこうした状況に置かれている場合、どのように指導されますか?
また、本人に対してどのような声かけをされますでしょうか。専門家の視点からアドバイスをお願いします。

きーすさん
恐ろしいほど難しいご質問をありがとうございます。これはなかなか難しい事で、実際に現場を見ていないので正確なことは言えません。
とりあえずその前提で話を進めます。
話を聞く限りはサッカーのSBの役割としては至極真っ当であり、「ほんまに毎回やらなアカンのか?」と聞かれると、ほんまにやらなアカンやつです。ですからプロサッカー選手でも、一般的に大して上手く見えない選手でも「ひたすらタスクをこなすマン」は重宝される訳で、一般的なファンが「なんでこんなヘタクソがプロで出てるねん。あんなん俺でも出来るわ」みたいに思われている選手は、大抵、このパターンです。ですからサッカー的には全く問題ありません。正しいことをやっているまでです。
ただU8となると、これがまた難しい所でもあります。一般的に見てU8でちゃんとフットボールをやっているチームなんて滅多にない訳で、そこで常に脇役の役回りだけをやるしかない環境であれば、それはそれで育成面での不安は実際にはあります。その年代であれば、思いっきり自分の力で勝負して、思い切り負けりゃ良い年代なので、「他人のお助けマン」ばかりやっていても、それはそれで物足りません。
頭が良くて引っ込み思案な選手なんかはよくありがちで、これが続いたままU12で見れば「賢く適切だけど、大して上手くもなってない」という選手は実は結構いたりします。馬鹿みたいにボールを触りに行って、馬鹿みたいにトライして、気付けば厳しい中でも突破できる優秀なアタッカーに育っているというのも、あるあるではあります。
ですから、僕であれば「主役もやりなさい」とか「そればっかじゃ駄目。試合を決定付けなきゃ」とか「お前は正しい。でも正しいだけがサッカーでも育成でもない」なんて話をしたり、そもそも主役の役割をさせたり、「チーム全体でカバー無しでやるから全て自力で勝つようにやろう」なんて仕向けたりと、工夫もする訳です。勝とうが負けようが色んなポジションをさせるのも同じですよね。
ところが現代では、保護者もそう、指導者もそうで、今日の目の前の試合がW杯の決勝戦で、負けは絶対に許されず、負ければ指導者を疑い、怒り心頭になる方々も沢山いるので、チームが勝つ為に、一番得意な役割だけをひたすらさせて、常にベスト布陣のベストゲームモデルで、勝とうとする人がいるので、おたくの息子さんがその状況で、「あいつはカバーが得意だし、カバーお助けマンで」と置かれているなら、ちょっとイマイチではありますね。
ですから、まずは「他のポジションもやっているか」ですし、「仲間のお助けマンだけやっているか」ですかを確認してみて下さい。
どちらもYESなら、ちょっと違う何かを考えてみても良いのかなとは思います。どちらかが「そうでもないな」であれば、あんまり気にしないで大丈夫で、『違うことにもトライしてみたら』ぐらいのアドバイスで大丈夫だと思います。
ちなみにこれは質問の答えではないですが「育成ってのはこんなことまで考えてやらなきゃ駄目なんで優秀な指導者に金を払って色々と教わる方が絶対に良い」とは思います。で、その為に僕等みたいな指導者がいる訳で、そういう仕事が成り立っている訳です。「誰が教えても大して変わらんでしょ」とナメてる人も多いですけどね。
という所でこんな感じでご返答です。もし、他にも何かあればいつでもご質問どうぞ!