27卒の大学生です。今まで、外銀やアセマネ、M&Aアドバイザーに興味があったのですが、最近文系のメーカー就職のツイートよく目にするようになりメーカー経理財務も興味が出てきました。
充実した福利厚生やワークライフバランスを考えてみたらかなり魅力的ですが給与面がやや物足りない気がします。
いつもネルさんは、給与は事業形態(儲かっているか否か)や職種(売上を生み出すか否か)に左右されると言っていると思います。
そこで、川上メーカー(BtoB)はプライスメーカーとしてある程度の価格裁量権があり、それなりの給与が実現可能なのではないかと考えました。
実際、鉄鋼業や鉱業、非鉄金属なんかはメーカー平均と比べれば給与水準が高いと思います。
以上より、以下2点質問です。
①JTC川上メーカー(鉄鋼業、鉱業、非鉄金属)は実態としてプライスメーカーとして機能しているのでしょうか?
それとも、実態は自動車メーカー等のBtoCメーカーの言いなりなのでしょうか?
②川上メーカーの経理財務は金融業と比較したらそこまで激務ではないのでしょうか?
記事や体験談なんかを目にすると、人事、広報等と比べて経理財務は激務になりやすいが、金融ほどではないという意見をよく見ます。
職歴は非公開かと思いますが、ネルさんはおそらくメーカー経理財務の方と接する機会が多くあると思い気になりました。
長々と失礼しましたが、以上2点の回答をよろしくお願いいたします。

ネルさん
個別具体的な話は、その業界で働いている人に聞くべきだと思うので割愛します。
私からは2つの点についてお答えします。
1 どの部署が収益部門なのか
2 キャリアは長期戦であるということ
1 どの部署が収益部門なのか
簡略化のために収益部門と管理部門という分け方をしましたが、どの部門が収益部門になるのかは、業界によって異なります。
例えば、労働集約的な産業であれば、営業部が収益部門になりますが、技術集約的(知識集約的)な産業であれば、技術部門が収益部門となります。消費財の領域ならマーケティング部門が収益に直結するでしょうし、巨大なコングロマリットでは本社機能こそが収益部門だとみなせると思います。
そういう業界の差を踏まえることなく、○○部門は××か?みたいな問いを立てるのは不毛です。そもそも、経理と財務は別の職種ですし、全体的に仕事への解像度が低すぎます。昨今は就活が早期化していることもあって、外資系証券を志望している大学2年生はご質問者さんより遥かに勉強しています。
仕事についてきちんと勉強をして、問いの質を高めましょう。まずはそこからだと思います。
2 キャリアは長期戦であるということ
また、給与と労働時間の話ばかり書かれていますが、もう少し仕事に関心を持ったほうが良いと思いますよ。
一般的な人生において、仕事は起きている時間の2-3割を占めます。決して小さい割合ではありません。全く関心のないことに、人生の時間の2割も3割も使うのは、かなりしんどいと思います。
熱中している趣味があるとか、大事にしたい家庭ができたとか、そういう状況になって初めて、仕事の優先順位を下げればよいのです。まともに働いたこともない20代前半のうちから、現在のような態度をとっているようでは、キャリアについて正しい判断はできないでしょう。
たった4年しか通わない大学ですら、もう少し真剣に決めたんじゃないでしょうか。キャリアは40年続くわけですから、大学受験の10倍くらいはよく考えて進路を決めたほうが良いと思います。