この記事を見て、率直にどう思いましたか。こういったサッカーの賢さ、頭脳の部分を変化させるにはどのような事が必要だと考えますか。
https://hochi.news/articles/20250930-OHT1T51160.html?page=1回答が難しいですけど、
この場合の賢さとか頭脳ってそれ自体が独立したパラメーターであるというよりは、スキルとか身体能力とか性格とか他のパラメーターとセットになってくると思うんですよね。
例えばあるシチュエーションで誰かがボールを持った時に、どこにどうやってボール展開するのか「正解」みたいなのがあったとします。この際のその「正解」をわかってても、そこにパス出すキック力とかスキルとか、受け手の走る能力とかが備わってないと意味をなさないと思うんですよね。
大人のサッカーとしては。
昔、中村俊さんが中学生の頃に身体が小さすぎて、キックが飛ばなくて、遠くの見方が見えてるのにパスが出せないってことがあったらしいですが、それは子供のサッカーの話なので。
この記事の選手の場合はどっちかというと、高2で大人の試合に出れるくらいには早熟だったみたいなので、俊さんの話とは逆で、運動能力もスキルも身につくのは早かったんでしょうけど、それを使ってどういうプレーをするか?ってのを提示されたり考えたりする機会があんまりなかったのかもしれませんね。
スペックが良すぎてあんまり壁にぶつかることがなかった。壁を意図的に作って工夫して乗り越える機会も乏しかった(それが飛び級なんでしょうけど、あまり機能しなかった)。
その際にどうやって壁を乗り越えるというかプレーモデルみたいなのが環境になかった。
指導する側もあまりそうした要求をしなかった。
色々複合的な要因が考えられますけど、ただ私はこの選手のキャリアのごく一部しか知りませんけど、それでも↑に書いた「壁」というかターニングポイントが全くなかったとは思いませんね。
例えば都倉が「バルバリッチと出会うまでは監督の仕事ってスタメン決めるだけだと思ってた」って言ってましたけど、都倉はバルバリッチだけじゃないんでしょうけど20代後半からどんどんいい選手になっていった。本人にどこまで自覚があるかわかりませんけど。
その頃タクマは20代前半で、試合に使われつつ色々要求もされていたと思うので、都倉みたいに伸びたり考え方が変わる余地はあったはず。
けど今こうなっているのは、結局は本人の性格とかの問題もあるかもしれない。
周りは色々働きかけをしたとは思う。それこそ16年頃のシンジとイナの話なんかもあったし。
なので、「色々課題・要因がある」って感じですけど、最後に一つ挙げるなら「チームとして評価軸が定まってない」ってのはあるかもしれませんね。
こういう選手を見てうーん、って思うけど、じゃあどういう選手になってくれたら成功というか良いのかというとそこも曖昧じゃないすか。
それこそ「走る、戦う、規律を守る」とか曖昧なことを今更掲げてるレベルですし。
評価軸は、結局はプレーモデル…
サッカーってどういう競技で、どういうことをしたら自分たちの目標達成に近づくけど、その際自分たちの制約条件を考慮するとどういうスタイルになるか?
みたいなのから導き出されると思うんですけど、そこがあまりにもなさすぎて、
足の速さ、体の大きさ、リフティングの回数、シャトルランの回数、その他(人当たりが良い、とか)でしか選手を測れないから、今回みたいな少なくともフィジカルは優位だな、戦術理解は…って選手が篩にかけられた後で残ってるのか?というか。
戦術とかプレーモデルみたいなのがあって、そこはウィークポイントだとわかってて残したならいいけど、チームとしてはそういう感じもしないので。
シンジやイナが個別に指導してどうにかなるもんでもないし、たまたまバルバリッチっていう監督が来て運良く改善されることを期待するのも違うし。
まぁこのチームのユースはそういう緩い感じでやってそうに見えますね。
サンフレッチェに移籍した選手とかも見ていると。