職場は制度上は完全ジョブ型に移行しています。にも関わらず、完全に並列の仕事をしていても年齢が上だったり、早く昇進していたりの人が上のグレードで高い給料をもらっています。仕事の大きさや量や難易度は私や同僚の方が明らかに上です。非常に不満なのですが、どのように上司と人事に伝えていくのが良いでしょうか？

多くの組織において、成果の8割は2割の従業員によってもたらされます。一方で、人件費の8割が2割の従業員に支払われることはまずありません。 つまり、一定規模以上の組織であれば、ジョブ型だろうが外資の専門職だろうが、多かれ少なかれ、優秀な人が無能な人を養う構造になります。 この構造は、上司に相談しようが人事に不満を伝えようが変わることのない、大規模な組織における普遍的な構造です。 さて、この構造に不満がある場合、解決策は2つしかありません。 1　個人事業主になる 2　無能側になる 1 組織で働く以上、上記の構造からは逃れられないので、嫌なら個人事業主になる（又は、ごく小さい組織で働く）しかありません。 個人事業主になれば、無能な人を養う必要はなくなりますし、その結果として相対的に大きな報酬を得ることができます。 その一方で、組織で働く場合と違って、大きな仕事は経験できなくなりますし、社会的な地位は失われます。 どちらが良いかは価値観次第です。無能を養うことがどうしても許せないのであれば、個人事業主になればよいのではないでしょうか。 2 組織に所属したまま、無能な人を養わずに済む方法が1つだけあります。自分自身が無能になることです。 よりレベルの高い職場に転職し、自分が無能側に入れば、無能な人を養う必要はなくなります。 それどころか、優秀な人が稼いだお金を原資として、そこそこ高い報酬を得ることができます。 これを得だと感じるかどうかは、価値観次第ですね。私は得だとは思いませんし、矜持に反するという人も多いとは思いますが、得だと感じる人も珍しくはないと思います。 無能な人の分まで働くことに不満を感じる場合、その解決手段は人事部に相談することではありません。個人事業主になるか、無能側に入るかの二択です。 もっとも、組織とはそういうものだと割り切って、ちゃんと無能を養っている人もたくさんいます。この点は認識しておくべきでしょう。 最後に、書こうかどうかは悩みましたが、大事なことのため書いておくと、「無能な人の分まで働くのが嫌だという問題に対して、人事に相談するというソリューションを選ぼうとする人物」が優秀だとは到底思えません。 ご質問者さんは、本当に無能を養っている側なんですかね？　実は、下位8割側であり、優秀な2割の人に養ってもらっている側だったりしませんか？ この点については、改めてよく考えてみることをおすすめします。