アクセンチュアって実際入社するのそんな簡単なの？ ネルフォロー界隈周辺にいたら感覚ずれる

就活の歴史の話ですね。 10年ほど前は、MBBの新卒採用枠が30-40人、外資IBDの新卒採用枠が30-40人で、全部合わせても100人に満たない狭き門でした。そのため、「大学受験でいうところの理科3類並みに難しい」と言われていました。 アクセンチュアは、これらの企業で不採用になった人を採用していたので、門戸が広いわけではありませんでした。 時代が流れて、MBBは新卒採用数を200人くらいまで増やし、中途も職歴不問で採用するようになって、大量採用化が進みました。外資IBDも、MBBほどではないものの、採用枠を2倍くらいに増やしています。 さらに、裾野も広がりました。ベイカレントのような日系コンサルが台頭し、BIG4のコンサルも大量採用化を進めました。FA領域では、BIG4のFASが新卒採用を始めました（2010年代後半まで中途のみでした）。 アクセンチュア自身も巨大化し、年間1,000人近くを採用する企業になったうえ、依然としてMBBに行ける人はMBBに行くので、門戸はだいぶん広がりました。 これらの変化に加えて、商社の待遇が改善されたことや、GAFAMが日本で積極的に採用するようになったこと、働き方改革を経て激務系の職場が忌避されるようになったことなどから、全体的にプロファームのレベルは落ちています。 誰でも入れるのか？という観点では、大学名を使って説明するのが分かりやすいと思います。 昔のMBBや外資IBDは、東大の上位1%と、早慶の上位0.3%が入社する業界でした。アクセンチュアには、「東大の上位1割くらいには優秀だが、上位1%ではない」というレベルの人が入社していたことになります。 一部のコンサルは、ターゲットスクール（＝アメリカ版の学歴フィルタで、事前に採用対象とする大学を決めておく制度のこと。ターゲットスクール以外からは採用しない）を、東大・一橋・東工大・早稲田・慶應・京都・大阪の7校に絞っていました。 それが今では、マーチからでもアクセンチュアに普通に入れる時代になりました。明治大学の就職実績によると、年間30-40人がアクセンチュアに入社しています。ターゲットスクールとかいう概念は消滅しています。 もっとも、明治大学も世間的には高学歴な部類ですから、世間的な基準でいえば、アクセンチュアは十分にエリートな企業だと思います。ただ、昔のアクセンチュアを知っている人たちからすると、「今では誰でも入れる企業になった」という感覚なのだと思います。 私の感覚では、アクセンチュアは誰でも入れる企業です。 ただ、誤解しないでいただきたいのは、採用されることと、活躍できることには大きな差があります。今でも、アクセンチュアで活躍している人は普通に優秀だと思いますよ。 アクセンチュアの社員だからレベルが低い、みたいな言説は間違っていると思っています。上位層は普通に優秀だと思います。