年収800が一番幸福度が高いという俗説にどう思いますでしょうか。
まぁ、税負担率は上がりますが、自分は全然そんなことはないので、お聞きしたいです。
ネルさん
その説は、2010年の米国での研究結果であり、「年収6-9万ドル程度で、幸福度と年収の相関がなくなる」という主張です。
物価や為替を考慮すると、「年収1,300万円程度で、幸福度と年収の相関がなくなる」くらいの意味合いになります。
以下は、年収800万円ではなく、年収1,300万円で考えます。
1 この説は今でも有効か
2 基準は1,300万円でよいか
3 幸福になるための戦略
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まず、当初の学説自体は、賛否両論あります。正しいとか、実感と一致するという人もいれば、やっぱり年収が高いほうが幸福だという主張もあります。
個々人の価値観にもよるので、一概には言えませんが、私は一定の妥当性があると思っています。
少なくとも、多数派の人には当てはまる考え方であり、上記の考え方に当てはまらないのは例外的な人だと予想しています。
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基準については、住んでいる地域と世帯の人数によると思います。まあ、日本は米国ほど資本主義ではないので、もう少し低い水準だとは思います。
都内で独身の場合、1,300万円はやや過剰という印象です。1,000-1,100万円くらいで十分だと思います。
都内で4人家族の場合、1,300万円で頭打ちにはならないでしょう。世帯年収で1,800-2,000万円くらいが基準になるのではないかと思います。
地方なら、6掛けから7掛けくらいになると思います。
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上記のように、基本的にはこの説は妥当だと思っています。
一定の年収を超えると、稼ぎが幸福度に全く影響を与えないとまでは言いませんが、少なくとも、稼ぎ以外の要因のほうが重要になってくると思います。
言い換えると、ある程度の稼ぎがある人は、稼ぎを増やすこと以外(健康、趣味、家庭など)に頭を使ったほうが、幸福度を高めやすいです。
逆に言えば、稼ぎが少ない人は、稼ぎを増やすことに頭を使うことでも、幸福度を改善できる可能性が高いです。