自己肯定感の低さや羨望由来の未練を、恋愛感情からくる未練と誤認している自覚はありつつ、彼への執着状態から抜け出せません。
1年前にお別れした復縁を希望している彼がおり、いまは恋活をしながら年単位の長期を見据えた冷却期間をとっています。
彼は、専門性の高い分野で自ら起業し上場間近、IT/デザイン/執筆などのセンスも持ち合わせているとても優秀な人で、会話の引き出しも多く、交際当時は様々な面で楽しませてもらいました。
一方で、気分の波が大きく、プライドは高く、経営者としては重要なことかと思いますが、自分の意思・主張は貫きたいという頑固な人です。
別れた後、向こうから一度復縁の打診があったのですが、その際も「俺はわがままで、変われない。」と強い言葉で言い切っていました。
当時は別に私に交際を申し込んでくれていた人がいたので、話し合いの結果「歩み寄りができないなら難しいんじゃない?自分が変わりたいと思える人と一緒になった方が幸せになれるよ」と言って断りました。(私もだいぶプライドが高いです...自覚あり...)
その後、別の人と交際しても、彼のことが頭から離れず現在に至るという状況です。
私自身も今までキャリア一筋で仕事に多くの時間を費やしてきたこともあり、仕事面で尊敬できる面を多数もっていて、私が個人的に大事にしている会話でのエンタメ力に長けている彼に、憧れのような感情を強く抱いていました。
もちろん性的に惹かれるような純粋な恋愛感情もあるのですが、別れて初めて自分の感情を客観視したとき、自分が出来ないことや価値を高く置いていることが出来る彼に対する羨望や、そんな彼が私を認めてくれたことで自己肯定感を満たされていた状態が急に失われたことに対する喪失感といった感情も大きな割合を占めることを自認できるようになりました。
小さなことかもしれませんが、交際当時ホワイトデーをくれなかったり、別れた後は長く未読無視されたりと雑に扱われたことを思い返してもなお、この憧れの感情を拭いきれないでいるため、かなり強い劣等感があるのだと考えています。
この状態から抜け出すため、最近は、仕事面にさらに精を出してスキルアップに努めたり、新しい趣味を始めるなど多様な経験をして自らの引き出しを増やすことに取り組んでいます。
しかし、私が彼と同等のスキルや地位を獲得することは厳しく長い道のりだと感じてしまい、途方もないなぁと落胆することを繰り返しています。
この状態・思考から抜け出す方法について、ご助言いただきたいです。
また、彼と私はプライドが高いという面で似たもの同士の自覚はあり、やはり相性的には同じような性質をもった2人よりも、相互に補完しあえる関係の2人の方が上手くいくという感覚もあります。
本音かはわかりませんが、別れの理由として彼は「これまでお付き合いしたのは仕事の話が通じないブルーカラーの人が多く気楽だったが、私とは共通言語があるから無意識的に仕事の話やディスカッションに発展してしまい、頭を使うから疲れる。結婚したら家庭で一切仕事の話はしたくない。」などと口にしており、誤解を恐れずに言うと、彼は自分が圧倒的に優位に立てて、安らぎだけを与えてくれる相手を求めているように感じています。
差別的ですごく嫌いな表現・考え方なのですが、前述のその他の魅力で補完されてしまい、冷めきれない自分がいて、情けないです。。
冷静な視点で考え彼との未来に幸福はないことを自覚し、復縁活動を諦めた方がよいとは思いつつ、心が追いつきません。
また、恋活をするにつけても、(本当にお相手に失礼なことなのですが)彼と比較して優劣をつけてしまう自分がいて、思いやりがある/歩み寄りができるなど、中長期的な関係を築く上で大切な軸で相手を見極められるようにしたいです...。
いつも、頭の中のもやもやを言語化してくださるうさおさんのツイートに励まされております。
長文になってしまい恐れ入りますが、ご回答いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
うさおさん
Tipsありがとうございます。
『何をするにしても元カレが理由や基準になってしまう。この状態や思考から抜け出すにはどうしたら良いか。』
元カレの事を意識しすぎた結果、余計に頭の中が元カレで埋め尽くされて、何が正しくて何が正しくないのかの区別がつかなくなってしまっている。自分の軸を失ってしまっている。そんな印象を受けます。
まずはシンプルに考えてみましょう。
『元カレに対する執着を和らげるには?』
元カレに対する執着を和らげる1番の方法は『許す』ことです。
人間には自我があり、その自我が傷つけられると、相手に自分に対する悪意があろうがなかろうがなかなか許す事が出来ません。
道で知らない子供がぶつかってきて、その子が持っていたチョコソフトクリームが自分の服を盛大に汚してしまった場合、その時に着ていた服に対する思い入れの強さや、その日の予定への思い入れの強さによって、その子供への怒りが変動するのは想像しやすいと思います。
思い=自我であり、自我の傷付き具合に比例して相手を許せなくなってしまいます。
相手を許すということは、
・相手の立場に立って『あれ(ら)は仕方がなかった』と理解すること。
・傷付きを自ら癒すということ。
です。
どちらも大変なことだと思います。
相手の立場に立つということは、相手の弱さを受け入れる。という事です。こうであって欲しいという願望がそれを邪魔してしまいます。誰しもが自分が不幸になろうと思って生きていません。相手も相手なりに全力で幸せを掴もうとした結果だと腹落ちさせるには、相手にも弱いところがある。時には相手も被害者(社会にとって)である。と考える必要があるかもしれません。
傷付きを自ら癒すということは、当時の自分も全力で幸せを掴む為にやった。と当時の自分を肯定したり、当時起きた事が大した事ではない。という考え方を持てるようになったり、相手とのトラブルのおかげで自分が成長できた。と思えるようになれば、自らの傷を癒す事が出来るかもしれません。
ご相談頂いた文章でいうと、
彼が『仕事の話はしない』と極端なことを言ってきたのも、こちらとの関係性を良くするための彼なりの歩み寄りで、
復縁を申し出た時に『俺は変わらない』と断言したのも、もしかすると彼もその会話で傷ついていて余裕を失っていたのかもしれませんし、変わる事を宣言してうまくいかなかった過去があり変わる事や変わると宣言する事に対して譲れない思いがあったのかもしれません。復縁したいが変わらない。がその時の彼にとっての精一杯の歩み寄りだったり、復縁後にうまくいく為に守らなければいけない拘りだったのかもしれません。
ホワイトデーや未読無視も彼なりに精一杯考えた結果だと捉えられたら、それは彼の弱さを発見して受け入れ許す事になるかもしれません。
また、相手を許すということは副次的な効果もあります。
彼を好きだった過去の私も、元カレを引きずっている今の私も許す事が出来るからです。
例えば、僕が美意識が高い女性とお付き合いをして、結果別れてしまったけど、その女性の美意識の高さに憧れ、影響を受け、筋トレをしたり食生活を見直したりして生活するようになった。としたらこれは悪い事でしょうか。
相手を許していたら、良い事になりそうですが、相手を許していなければ、悪い事になりそうですよね。
今のご相談者様の努力も同じことではないでしょうか。
そして、相手を今よりも許せるようになれば、彼との復縁活動にも新しい方との恋愛活動にも良い影響が出るかもしれません。
肩の荷が降り、素直な自分の気持ちに気づきやすくなるからです。他人に対する期待も今よりは無くなるでしょう。
冒頭でも申し上げたように、元彼を忘れようと意識しすぎる事で余計に忘れられなくなっていきます。元彼を無理に忘れようとしないで、自分の中にいる元彼を自己肯定する上で害の少ないものにしていく。私の中にいる元彼と和解して上手く付き合っていく。無理に追い出そうとしないで、私の中に居ても構わない。それで自分の価値が下がったり汚れたりする事はない。といった考え方が出来るようになると、今よりは思考がスッキリするのではないかなと思います。