子供の頃の食事で一生の好き嫌いが決まる可能性があるんだから、料理下手くそな親は頑張らないで、収入増やすの頑張って外注とか外食にしてほしい 手料理は味じゃなくて愛情みたいな気持ちはわかるが、自己満は抑えめにしてほしい

仰るとおりだと思います。 そして、これは学校教育と就労率の問題だと思います。 日本の学校教育では、「他人に言われたことを頑張ってやる」という行為を評価しすぎているんですよね。成果を出そうと思ったら、 １　他人に指示される前に ２　大して努力をせずに ３　成果だけ出す というのが理想的です。 学校教育では、学校教員の言われたとおりに行動した人が最も評価されます。また、努力は手段にすぎないのにもかかわらず、「成果は出なかったけど、よく頑張った」みたいな承認が横行しています。 このせいで、やるべきことは誰かが教えてくれるはずだとか、努力さえすれば成果が出なくてもよいのだ、といった間違った学習をしてしまっている人が多いです。 社会全般では、やるべきことを特定するのが、最も難しく、最も重要なミッションです。そのため、多くの職場では、上司がやるべきことを特定し、部下が実行するという分担になっています。 また、目的は成果を出すことであって、努力をすることは手段にすぎません。もちろん、努力をせずに成果を出すのは不可能だと思いますが、努力はあくまで手段であり、それ自体は評価の対象にはならないという意識は必要でしょう。 大学入学くらいまでは、学校教育式の「他人に言われたことを頑張ってやる」で評価されるのですが、就活期以降では、「他人に指示される前に成果を出す」という方針の人しか評価されなくなります。 このため、学校教育に過剰最適化していた人たちや、シンプルに能力が低い（努力量が足りていない）人たちは、だいたい社会に出るタイミングで躓きます。上記のような評価基準の変更に、適応できないのです。社会人になっても、安易に指示待ちをしたり、努力量をアピールしたりしてしまいます。 優秀な人たちは、早ければ大学受験後すぐから、遅くとも就活開始までに、評価基準の切り替えに適応します。指示される前に行動するようになり、努力量ではなく成果をアピールするようになります。 さて、本題です。昭和の専業主婦たちは、就労経験が乏しいので、学校教育の価値観のまま中年になっている人が多いです。 なんとなく慣習にしたがって自炊をして、時間をかけたことや苦労したことをアピールします。まさに、学校教育式の「他人に言われたことを頑張ってやる」で、評価してもらおうとするのです。 しかし、家庭の食事における最終的な目標は、「家族が、仲良く、健康的でおいしいものを食べること」ではないかと思います。料理をすることは目的ではありませんし、味が悪かったら成果はゼロです。調理や皿洗いが面倒だと主張して、家庭の雰囲気を悪くしたら、成果はマイナスです。 （やむを得ず時間と食材を無駄にしながら）おいしい食事を作るための練習をしないのであれば、調理に付加価値はありません。良い食材を買って、タンパク質の量を確保するためには、非常にお金がかかります。お金を稼ぐのも、食事への大きな貢献の１つです。 このあたりの価値観が育っていないから、まずい飯を作って、子の偏食を加速させながら、「自分は料理を頑張っている」という自己認識になってしまう人が多いのではないかと思います。