08月23日

質問者さん

バル将のとき、何があったんですか? ABさん視点のお話で伺いたいです。

08月23日

AB

ABさん

最近このクラブに興味を持った人だと思って回答します。 今回の大ちゃんが解任理由として ・「攻撃的なサッカー」じゃないから ・なんとなくフロントとフィーリングが悪いから ・一部選手から不支持だから ・弱いから みたいな感じですかね バルバの時は ・一部選手から不支持だから ・フロント的にも不満があるから っていう理由に共通点が一部あって、 あとは ・社長の介入度合い、監督人事関与度合いが高い ・クラブの内情を喋ってオープンにする ・↑がすごいんだ、うちの社長はいつも正しいんだ、みたいなサポーターの盲信 みたいな状況は今回と似てますね。 違うのは ・強化費の水準:大ちゃん22億?に対しバルバ6億弱くらい ・就任時期:バルバは前年の途中就任 ・ミシャ登場前後 みたいなところでしょうか。 ===== ガチで10年前を知らない人だと思って一応もうちょい詳しく書くと、 2015年はコンサくんは売上が15億円くらい、トップチーム人件費が6億くらいで、J2で7-8番目くらいのチームだったんすよ。 んで、遡ると2013に野々村社長になって、その頃がガチで経営がやばくて、 基本的にスポンサーの出すお金依存のクラブなのは同じだけど、 今みたいにあいプランとかダイヤモンドヘッドみたいな民業?がちゃんとしてる会社のスポサーってなくて、JR北海道とかホクレンとか、元国営企業とか半分公務員みたいな組織がお金恵んでくれるって感じだったんすよ。 だから2013はガチで金がなくて、最初トップチームの人件費が2億円?って言われて、そこは野々村が営業サイドと交渉して3億円にしてもらったけど、まぁそれでも金がなくて、 最初のキャンプはイーワンでやってたんすよ。深井とかがこの年にトップ昇格したけど、入団会見というか記念撮影もイーワン。練習着きてインドアのシューズ履いてる写真が出てくる。 監督も財前さんっていう多分相当給料低くても引き受けてくれる人に頼んだんだけど、 2013ってJ2も割と過渡期で、下の方のクラブが鳥取、岐阜、みたいな今J3にいるようなクラブがいくつかあったのもあって、 3億円軍団コンサくんも下位にはそこそこ勝てて、プレーオフ手前でフィニッシュしたんすよ。 内村が無双してましたね。 だから2014はそこから上積みしたい、ってのはあったと思うけど、2年目の財前監督があんまうまくいかなくて、8月末に13位で監督解任した。 この解任理由はあんま説明なかったような。単に成績不振みたいな。 2014の人件費も4.3億円で、岐阜以下だったんすよね。 この頃から野々村社長はずっと「成績と人件費は比例する」って話をしてて、それでいくと財前監督別に金額相応な感じがしますけど、あんま解任理由がわかんなかった。 んでそこにバルバリッチが2014年8月下旬から新監督になって、 ラスト14試合は6勝6分2敗でまずまずで乗り切るんすけど(てか14試合で勝ち点24だから普通にいいっすね)、 また前後するんすけど、この年の夏のマーケットでシンジが来るんすよ。 これは野々村社長が静岡繋がりで元々知り合いで、契約が切れるシンジ欲しいと思ってシドニーまで直接会いに行ったみたいな話だったと思うけど、 まぁ客寄せパンダですね。端的に言えば。「コンサドーレがまだ死んでない、と内外にアピールする必要があった」って野々村氏の本かなんかに書いてたけど、そういう理由で。 んでシンジが2014年夏からちょっとずつ試合に出始めるんすけど、 財前監督がシステム1-4-2-3-1で、内村がFW、SBに縦に速い系の人を置いて、中盤サイドは中央に絞ってくるみたいなスタイル(日本でよくあるやつ。ザックジャパンとか三笘以前の川崎みたいな感じ)で、最初シンジは左サイドハーフやってたけど、 まぁ正直別にシンジがめっちゃハマってる感じはなかったっすね。 んでシンジがこの時35歳?ですでに怪我が多すぎて、22節から加入なんで残り21試合だったけど、うち7試合しか出てないみたいな状況。 ちょうどバルバ監督がきた時にコンディション悪かったかなんかで、この2014年はバルば監督が来てから試合に出てなかったんすよね。 ↑で財前は1-4-2-3-1って書きましたけど バルバ監督は3バックで、1-3-4-2-1で5バック+4人のMFで守る感じ。 (ていうか四方田のベースがバルバなんすよね。あのサッカーを四方田がやってる理由が、前任のバルバが近いものをやってて、それを引き継いで手直しする余地があんまなかったってのがあると思うんで) バルバのスタメンは     都倉   中原  前田 石井 上里 宮澤 荒野  奈良 河合 パウロン     金山 みたいなのがベースで、5バックの低いラインで守って、都倉に放り込んで押し上げてく、みたいな、これも日本でよくあるタイプのボール捨てる系のサッカーでしたね。 ここで重要なのは、シンジのポジションが無くなるんすよ。 んで、そんな感じで2014年多少巻き返してフィニッシュで、 2015年に突入しますけど、特にこの年もなんかJ1が目標とか言ってなかったと思うんすよね。 とにかく野々村氏は「金がないと勝てない」って主張だったので。 ただ、2015年オフにFWナザリトっていう、前年に岐阜で活躍した人を引き抜いて(岐阜のサラ金かなんかのスポンサーが撤退したらしい)、あとシンジの友達の稲本、のちの重要人物福森、あとのちの英雄ソンユンがセレッソから来たんすよね。 それで2015年は、開幕スタメンが     ナザ   中原   都倉 石井 上里 稲本 タクマ   福森 河合 櫛引     ソンユン で、ナザがカウンターから得点して2-0で勝つって好スタートだったんすけど、 実態としては、その後のコンサくんと割と同じですけど、DFがビルドアップできるメンバーじゃないし、前線もあんま器用な選手がいなくて、都倉とナザリトだと基本、前にスペースある状態でカウンターとかじゃないと強みが活きないんすよね。 このチームでキーマン挙げるなら稲本と都倉かな。 それでも割とこのシーズン、バルバリッチはまぁまぁまとめてきて、 5月連休の11節にジュビロ(ジェイとコバ兄がいてこの年昇格する)をホームで3-0で一蹴したりして、18節時点で4位にはいたんすよ。 https://data.j-league.or.jp/SFRT02/?competitionYearId=2015&competitionId=400&currentCompetitionSectionId=3683&lastCompetitionSectionId=3683&teamId=14 ただ19節から勝てなくなって、北九州に引き分けて7試合勝ちなしの9位で監督交代したんすけど、 https://www.football-lab.jp/sapp/match?year=2015 まぁこれは、あんま得点力ないチームだったけど、最後守りきれなくて追いつかれたり勝ち越されたり、みたいな負け方が多かったかな。 けどこの時のDFって、河合が不動のスタメンで、前貴之がCBやったりとか、20歳くらいの前寛之(現・町田)が右WBやったりとか、まぁしょぼいスカッドだったとは思いますけどね。 https://www.football-lab.jp/player/1100302?year=2015 ともかく9位っていうまだ可能性的には全然あるところで監督クビにして、 後任はユースから四方田になったんすけど、 その交代理由を野々村社長が冒頭みたいなことを言ってました。 もうちょい詳しくいうと、 ・シンジ、ナザリト、前田俊介あたりをバルバリッチが干してるのは、フロントが集めたスカッドを有効活用できてないと評価した →まんまこれは新聞とかで何回も言ってた ・↑起用法については選手も疑問を呈していた。→ニウドがシャドーやってることについて →これはシーズン終了後の恒例の道新の暴露記事に書いてた ・バルバリッチはナザリトに戦術のことで厳しく要求して、その言い方がキツイかなんかでナザリトが泣いてしまった(確か泣いただか半べそだか 野々村氏がこれも言ってた)→コミュニケーションが下手だと判断 みたいなことを監督解任理由で挙げてました。 んで、なんで四方田なのかは特になかったけど、四方田のキャリア的に将来はトップで監督やりたいってはあった、みたいな話をしてた。 少なくとも今2025年に、シンゴがミシャの後継者だと思ってる、みたいなレベルの話は、四方田の時はなかった。 んで、そんな感じの選択と説明をした野々村社長を、コンサくんのサポーターは支持率98%くらいの勢いで、「バルバリッチ無能😤!」、「ののさんが集めたスカッドを活かせないなんてダメだ!😡」みたいなことを当時Twitterに書いてる人がいっぱいいました。 んで、四方田が引きついで、バルバリッチをもっと雑にしたような感じの (バルバが9人で守るなら、四方田は7人で守って、前にナザリト、都倉、シンジ並べて前後分断ガバガバみたいな感じでカウンターする)チームになって、 四方田はその年ラスト17試合で6勝4分7敗でフィニッシュでした。 それを見て私は2016年からブログを始めました。 んで、2016年は四方田のやり方がハマってスタートダッシュに成功して、 終盤失速したけど逃げ切ってJ1昇格。 (戦術は前年とほぼ変わってないけど、DF増川、FWジュリーニョがアップグレードで、弱いチーム相手に勝ち点稼いだのが大きかった) こんな感じかな? あと知りたいことあったら書いてください。

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