発言量、振る舞いに関しての相談です。
自身はプライベートではそうでない一方、仕事となると寡黙になってしまう傾向があります。
具体的には、会議や議論になると、「示唆のないをことを発言しても意味がない」と思ったり、「こんなことは上司も検討しているはずだ」と感じてしまい、どうしても口ごもってしまいます。特にそれは、初めて会う相手やクライアントだと強く出てしまいます。
これだけでは、そこまで問題では無いかと感じつつも、もっと悪いのは、
これによって、場の発言権というか流れ的にその後、もし少しいい案や考えが思いついても、なかなか発言しにくくなってしまうということです。
完全に心情的な課題だと自己認識の一方、どうしてもいきなり発言していいものかと気にしてしまい、さらに入れなくなるという負のループに入ってしまいがちです。
とりあえず喋ったり、場の雰囲気に入っていくことがビジネスにおいて重要なことだと認識してはいるのですが、自分が学生で組織の末端的な立場であることもあり、なかなか実行に移せずにいます。
単に自身の実力不足、不器用な側面によるものだとは思いますが、もしネルからさん助言いただけることがあればと思い、質問させていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。

ネルさん
会議で発言ができないのは、基本的に仕事能力の問題です。
心理的な問題だと誤認してしまうと、改善が難しくなります。まずは、仕事能力の問題であるという認識を持ったほうが良いでしょう。
大学生のインターンなのであれば、これから仕事経験を積む中で、改善されていくと思います。焦る必要はないので、コツコツと経験を積んでいくのがおすすめです。
ただし、ご質問者さんが東大や早慶の学生で、ベンチャー企業でインターンをしており、外資系企業などに就職したいというケースであれば、すぐに改善したほうが良いと思います。なぜなら、就活の時点で、一定の仕事能力を求められるからです。
さて、会議で発言するためには、以下のような能力と準備が必要です。
1 基礎知識の習得
2 文脈の把握
3 会議のタイプ
1 基礎知識の習得
例えば、専門用語が分からないとか、基礎的な理論を覚えていないとか、そういう状態では議論についていけません。議論についていけないと、会議で発言するのは難しいでしょう。
「質問したいけど、基礎的なことかもしれないから質問しづらい」というケースは多いと思いますが、これも知識不足の問題です。基礎知識に抜け漏れがなければ、自分が知らないこと=基礎ではない、という判断ができるはずです。
質問をしづらくなるのは、基本的に知識不足・勉強不足が原因です。
2 文脈の把握
原則として、会議には文脈があります。事前にメールなどで議論し、関係者間で調整したあと、会議が開催されます。会議が開催される段階で、それなりの議論が行われているはずです。
こういった事前情報・文脈を把握せずに会議に参加すると、議論についていけなくなります。
ご質問者さんのケースでいえば、「こんなことは上司も検討しているはずだ」という感覚になるのは、まさに準備不足が原因です。会議が開催される前に、上司がどこまで検討しているかを把握しておくべきです。
3 会議のタイプ
会議には、大きく分けて3つのタイプがあります。
報告: 部下が報告し、上司が質問をする。上司に納得してもらうのが目標。
相談: 部下が相談し、上司が指示・判断をする。次の指示をもらうのが目標。
議論: 様々な立場の人が、意見を交換する。具体的な目標はないことが多い。
「議論」のタイプは例外ですが、そのほかの会議の場合、明確な目標があります。会議が開催される前に、目標を明確化し、目標達成のための準備をしておく必要があります。
3-1 報告タイプ
報告タイプの会議であれば、上司がどんな質問をしてくるかを想定しておく必要があります。いわゆる想定QAを準備するということです。「想定していた質問しかされない」というのが理想形です。
仕事ができない人は、「突発的な質問に対処できません。どうしたらよいですか。」みたいな悩みを持っていることが多いですが、突発的な質問を受けている時点でダメなのです。上司からの質問は、事前に想定し、回答を準備しておくものです。
3-2 相談タイプ
相談タイプの会議であれば、どの情報を提示すれば上司に判断してもらえるか?を考えます。自分が伝えたいことではなく、上司が聞きたいこと、上司が判断するために必要なことを用意します。
想定QAの比重は、報告タイプの会議よりは軽くなります。説明の内容や方法をブラッシュアップし、上司が判断をするために必要十分な情報を、効率よく詰め込むのが重要です。
一般的に、このタイプの会議では根回しが有効です。上司に対して、「こういう相談をする予定ですが、ほかに必要な情報はありますか?」という事前相談をしておくわけです。誤解されがちですが、根回しは上司の行うものではありません。自分のために実施するものです。
まとめ
本当の意味で会議に参加するためには、上記の1~3のような努力が必要です。会議に出席するだけの人と、会議に参加する人とでは、数十倍くらい仕事量に差が出ます。
逆に言えば、会議で発言をしないと、積極的に議論に参加している人たちと比べて、数%しか仕事をしていないとみなされます。そのため、会議ではちゃんと発言できるように準備をするのがおすすめです。