最近新しい職場に転職したのですが、転職先の顧問弁護士のことが、どうも好きになれません。そもそも人として馬が合わないのもありますが、無駄にお金をとってくるし、クライアントじゃなくて自分のお金のことばっかり考えているんだろうな、というのをなんとなく感じてしまい、モヤモヤしています。とはいえ、上司はその弁護士と懇意にしており、悪口などは当然言えるわけがないのですが、相談するたびに、あぁこの先生たちもうみんな無理だわぁって思ってしまいます。最近は無理だなぁと思いすぎて顧問料勿体ないわーとか、良いように搾取されてるだけじゃんとか思ってしまいます。片岡さんはこんな経験ありますか?もう割り切るしかないのですか、何か良い消化の仕方があれば教えていただきたいです。
KATAOKA Genichiさん
うーん、確かに人として馬が合わない人と一緒に仕事をするのはストレスたまりますよね。上司が懇意にしているのであれば関係を切るわけにもいかないですし、なおさらなんでしょう。
僕自身、そういう経験があるわけではないのですが、想像してみたらいくつか気づいたことがあるのでお伝えします。
1.無駄にはお金を取られていないのではないだろうか
弁護士が売っているのは専門知識であったり、専門性を活かした作業なわけで、言ってしまえばどんなに人としてひどい人であっても売り物の価値はそれほど毀損しないわけです。もしかしたら質問に書かれていないだけで知識レベルや作業内容もひどいのかもしれませんが、もしそうでないなら、つまりは成果を相応に出していただいているのであれば、その対価をお支払いすることは無駄ではないですよね。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いということわざがあるように、嫌な奴が出してくる成果はどうしても色眼鏡で見てしまいがちですし、嫌な奴に得をさせるのは心情的に納得しがたいものがあるのは理解できるものの、一度先入観を意識的に捨てて成果を見てみるというのはいかがでしょうか。
2.無駄にお金を取られても、別にいいんじゃないだろうか
仮に成果に見合った対価ではなく、お支払しているのが無駄なお金だったとしても、損しているのは会社であり、相当小さな会社でない限り日々の業務の弁護士費用で目に見えるレベルで収益が圧迫されることはないでしょうから、気にしなくてもいいんじゃないかとも思いました。
金額見合いの問題ではなく、品質が低すぎて役に立たないとかであれば、上司が懇意にしているかとかは無関係に、(悪口ではなく)具体的な問題点を上司に伝えて、重要な案件や専門性が必要な案件から徐々にでも別の事務所に出していくようにしたほうがいい気がします。いきなり切り替えるのは難しいと思うので、最初はスポットの並行起用で。
3.お金のことばっかり考えているのは、悪いことではないんじゃないだろうか
もう一つ、視点を変えるお手伝い的に蛇足を付け加えると、お金を稼ぐことにシビアな人は、お金を稼ぐためにがんぱる人なので、決して悪いことではないとも言えると思います。
「お金はいらない」と言ってくる人ほど信用ならない人はいないですからね。村上春樹もそんなようなことをエッセイで言ってました。
みたいなことを考えましたがいかがでしょうか~