05月06日

質問者さん

ネルさん、初めまして。おそらくネルさんと近い年代の官僚です。 数多のネルさんの仕事に対する向き合い方やアドバイスを拝見する中で、そのほとんどに強く同意しており、日々学ばせていただいています。 その上で、社会保障財源についてお伺いしたいことがあります。 もちろん、給付の適正化や効率化の努力は今後も続けるべきだと思っています。 ただ、いわゆる「自然増」と呼ばれる高齢化に伴う医療・介護費の増加については、国民的な多数が大きな給付削減を支持しない限り、現実には抑制に限界があるとも感じています。 その前提に立つと、現役世代の賃金に強く依存する社会保険料を引き上げ続けるより、消費税のような広いベースの税に一定程度シフトする方が、雇用や賃上げへの悪影響が小さく、世代間公平の面でも望ましいのではないかと考えています。高齢者や観光客、資産取り崩しによる消費にも一定の負担を求められる点も理由です。 また、大学時代からの知人で、大企業・投資・アドバイザー業などで高い成果を出している民間の方々と話していても、この点には一定の同意を感じるところです。 一方で、消費税の逆進性などの課題も理解していますし、この二択に選択肢を狭める意図もありません。給付の適正化、自己負担のあり方、医療・介護提供体制の改革、資産課税など、別の軸でより重視すべき論点があれば含めて、ネルさんのお考えを伺いたいです。

19時間前

ネル

ネルさん

初めまして。 社会保障費や税制については、宗教や神学論争であるため、何が正しいかの議論をすることにあまり意味はないと考えています。 そのうえで、私がどのような宗教を信仰しているかという話をするのであれば、以下のとおりです。 1 国家も予算制約を考慮すべき 2 日本はもはや裕福ではない 3 長寿は美徳ではない 4 消費増税について 5 政府と官公庁には裁量がある 1 国家も予算制約を考慮すべき 経済学において、資源は有限なものだと考えられています。お金にしても、労働力にしても、無限に得られるわけではありません。民間部門は、限られたお金やヒトを使って、できるだけ多くのことを達成しようと試行錯誤しています。 政府や官公庁の関係者は、この努力があまりにも足りません。お金や労働力が、湯水のように湧いてくると考えている人(少なくとも、民間部門の人たちからそう見える人)が多すぎます。やりたいこと・やるべきことを先に決めて、それを実現するために必要な税金や労働力を、無制限・無秩序に徴収しているようにしか見えません。 本来は逆であるべきです。適切な水準の税収を先に決めて、その税収の範囲内でできることを最大化すべきです。 2 日本はもはや裕福ではない 政府や官公庁の関係者が、1のような欠点を抱えているのは、日本の豊かさに関して誤解があるからではないかと考えています。現代の日本は、かつてほど豊かではありません。国民全員が豊かになるという夢は実現せず、誰かが豊かになれば、誰かが貧しくなるというゼロサムゲームに近い状況にあります。 したがって、政府や官公庁の関係者は、誰を豊かにし、誰を貧しくするかの判断を迫られています。そのような中で、現在の政治が選んでいるのは、低中所得の労働者から豊かさを簒奪し、老人や無職の人に豊かさを提供するという方針をとっています。これはあまりにもフェアネスに反します。誰かが貧しさを強いられるのであれば、それは当然、老人や無職であるべきです。 特に、現代のようなゼロサムゲームを打開したいならなおさら、労働者や資本家に投資をすべきです。老人を含む無職にばかり資金を提供しても、経済成長には一切繋がりません。我が国の衰退に拍車がかかるだけです。 3 長寿は美徳ではない そもそも論としては、私は長寿を美徳だとは考えていません。平均寿命が延びることは、何ら好ましいことではないと考えています。長寿を美徳するのは、儒教などの一部の宗教の思想であって、日本人の思想でもなければ、憲法などに明記された公理でもありません。自然界共通の掟でもありません。 もっといえば、平均寿命の適正化という考え方があって然るべきだと考えています。平均寿命は短すぎても長すぎても好ましくないという考え方です。例えば、平均寿命を80歳まで短縮できれば、我が国が抱える問題の大半は解決できるでしょう。社会保障費は大幅に削減されますし、医療・介護に奪われている労働力も民間部門に戻ります。 もちろん、個々人の思想として、長生きしたいというのであればすればよいと思います。ただし、それは趣味趣向の範囲内ですし、純粋な贅沢品なので、個人のリソースでやるべきです。税金を投下する必要はありませんし、(公的介護保険制度を含む)国の制度でやるべきことではありません。 4 消費増税について ご質問いただいていた点に直接お答えすると、私は消費増税に賛成です(ただし、社会保険料の削減などと組み合わせる前提です)。消費増税の話をすると、二言目には逆進性が云々という人がいますが、それの何が問題なのか一切分かりません。 所得税が急激な累進課税となっており、税サービスには厳しい所得制限が課されているのですから、その他の税制が多少逆進的であったとしても、税システム全体としては今でも過剰なほどに累進的だと考えています。消費増税は、逆進的だから問題なのではなく、「過度な累進性を解消できるから好ましい」と捉えるべきでしょう。 そもそも論の話をすると、応能負担が妥当なのかどうかについても考えたほうが良いと思います。確かに、歳出の大部分が公共事業や成長投資だった時代においては、応能負担も正当化されるでしょう。しかし、歳出の大部分が社会保障である現代の日本においては、応益負担のほうがむしろフェアではないかと考えています。 1の観点と組み合わせるなら、「ある程度は応益負担で課税したとしても、低所得者層が健康で文化的な最低限度の生活を営めるような課税水準」こそが、政府に課されるべき予算制約ではないかと思います。それ以上の税収が必要な政策は、我が国の身の丈に合っていない政策だということです。 5 政府と官公庁には裁量がある 社会保障制度の是正について、ご質問文では、「国民の大部分が支持しないかぎり、抑制に限界がある」とご記載いただいていますが、本当にそうなのでしょうか。 少なくとも、高額療養費の所得制限だとか、厚生年金の流用だとかは、「国民の大部分」の支持に基づいて行われたとは到底考えられません。そもそも、社会保険料は税金ではないとか、社会保険料の会社負担分は人件費ではないとかという詭弁も、国民の大部分が納得しているわけではありませんよね? 一国民として、そして、そこそこの金額を納税している一納税者として、社会保障制度には、政府(場合によっては官公庁を含む)に大きな裁量があるように思えてなりません。少なくとも、その意思決定のプロセスが、広く透明に説明されているとは、全く以て評価できません。石破前首相の「自民党は公約を守ったことがない」みたいな発言も、政府に裁量があるからこそ出てくる発言だと思います。 ご質問者さんのいう国民というのは、本当に国民なのでしょうか。一部の政党関係者とか、ロビー活動家とか、そういう人たちを国民と呼んでいませんか。その「国民」には、私のような一般労働者も含まれているのでしょうか。多くの民間部門の労働者たちが、同じ疑念を持っていると思いますよ。自分たちは、「国民」に含まれていないんじゃないかと疑っています。 もし、ご質問者さんが、「社会保険料は税金ではないし、大部分の国民は現行の税制や保険制度に納得している」などと本気で考えているのであれば、その邪悪で粗末な頭を疑ったほうが良いです。その場合、私はあなたを心の底から軽蔑します。そうでないことを祈っております。 以上を踏まえて、その裁量を活用し、フェアな政治を行ってほしいですね。

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ネルさんが

回答したTips質問

2023年10月03日

社会人2年目男性です。同期に4回目のデートで告白をしましたが振られてしまいました。 デートだと思っていたのは自分だけで、相手としては友達とのただのお出かけであり、仕事とプライベートは区別したいため職場の人間と付き合うつもりはないそうです。 ・非常に辛く、もっと違うアプローチ等を取っていたら、うまくいっていたのでは?という思い ・恋愛は自分で完結しない(=完全にコントローラブルではない)事象にも思われるので、今回のことについて一定の振り返り後は、スパッと切り替えたいとの思い ・恋愛にコントローラブルか否かは関係ない。スパッと気持ちを切り替えようとするのはつらい気持ちから逃げているだけでは、という思い という上記3つの思いが混在しています。 今回の件及び今後の参考にさせて頂きたいのですが、 ネルさんのおっしゃるコントローラブルか否かというのは、恋愛・対人関係等においてはどのように適用されるのでしょうか?(例えば、恋愛などは結局は他人が絡む以上、どうしようもなくコントロールの余地がない部分もあり、一定の振り返りは必要だが、いつまでも考え続けてもどうしようもないなど?)

¥2,000

2023年06月17日

ネルさんこんにちは。 人生に悩んでるときにTwitterを彷徨っていたらネルさんのアカウントに辿り着きました。質問箱を何件か拝読し、感銘を受けました。 どうか助言を頂けないでしょうか、よろしくお願いします。 長くなりますが自己紹介をします。 私は今年32歳になる女性で、今後の職業について悩んでいます。 現在は無職で実家暮らし、母と妹と3人で暮らしています。 18歳で高校の学費が払えずほぼ中退の形で水産会社に就職しましたが、そこでは体力的に長く続かず1年以内に退職しました。 その後はゲームセンターとパチンコ店でアルバイトをしていましたが、24歳で経済的な理由で風俗の世界へと進みました。 約8年間風俗で働き、20代女性の平均的な所得よりは稼いでいましたが、仕事に馴染めなかったり無理をしていたせいで精神疾患を患いまして、その理由もあり貯金や投資などは一切できませんでした。 現在は実家で治療中で少しずつ良くなってきてはいますが、この先の人生を考えて、なにをして稼げばいいんだろうと途方に暮れています。 現在の収入はないので、妹と母からのお金で暮らしています。 母は清掃業のアルバイトをしていて月5万円程度の収入ですが、体が弱くこれ以上は働けません。 妹は会社員で月23万円程度の収入です。3人家族を支えるのには、ギリギリな生活をしています。 体の弱い母に仕事を辞めてもらい、母を支えて養い、妹には自由に暮らしてほしいと思っています。 全て可能にするには手取り月40万円くらいは必要になってくると思い、そのためには稼げる仕事に就きたいのですが、32歳無職で学歴職歴資格無しの私にどんな道がありますでしょうか。 振り返ると、今まで目の前の仕事には一生懸命頑張ってきたとは思いますが、人生への努力や将来への努力はほぼしてきませんでした。正しい努力の方向性が全くわかっていませんでした。 いまから努力するにも時間が残されてない状況だろうと思っています。 お忙しいかとは思いますが、どうかご助言をお願いいたします。

2023年09月18日

財務モデリング講座にて、勉強させて頂いている者です。 株式価値の計算方法について分からない点があり、ご教示頂けないかと思いご連絡させて頂きました。 計算上は、①企業価値-②Net Debt=③株式価値という計算と理解していますが、 仮に②借入金が存在せず現金同等物が一定存在する場合は、 ③株式価値が①企業価値よりも大きくなるという理解で合っていますでしょうか? ③株式価値が、①企業価値の中で債権者に帰属する価値を除くものと理解していましたが、 ①企業価値より③株式価値が大きくなることがあり得るのか、分からなくなってしまいました。

ネルさんが

「いいね」した質問

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2023年05月06日

IBDをうっすら志してる26卒です。 モデリングの価値について質問です。 『Investment Banking: Valuation, Leveraged Buyouts, and Mergers and Acquisitions』やWall Street Prepなどを活用し、入社前でも形式的にはモデルを組める人が増えていると思います。 また、何社分か作ったところ、比較的定型作業が多い印象でした。シナリオ作りは市場の流れなどを考える一方、そもそもモデリング自体が不確定要素多いので、シナリオ頑張ったところで全体の正確性には影響しないと考えています。 このような印象を抱いているのですが、 質問①:同じ資料が学生とバンカーA(作業者)、バンカーB(Aをレビューする立場の人)に与えられたとして、内容にどのような差が生じるのでしょうか? 質問②:価値の算定というよりも交渉や説明に使う、とも聞いたのですが、誰(会社)が作ったのかもモデルの価値になる、というのは言いすぎですか?

ネルさんが

最近答えた質問

12時間前

大学院卒業後に会計士資格試験を受験するために、アルバイトを3社ほど4年程度しておりまして、その後に大手の監査法人に就職することができました。 経理への転職を検討しているのですが、ネルさんが同じ立場でしたら、 転職する際には空白期間がないようにアルバイト歴を個社ごと記載せず、まとめて記載しても問題ないと考えますか? (アルバイトも会計事務所だったので、記載する意味もあるかとかんがえておりまして…) お時間ある際にご回答いただけますと幸いです!

19時間前

ネルさん、初めまして。おそらくネルさんと近い年代の官僚です。 数多のネルさんの仕事に対する向き合い方やアドバイスを拝見する中で、そのほとんどに強く同意しており、日々学ばせていただいています。 その上で、社会保障財源についてお伺いしたいことがあります。 もちろん、給付の適正化や効率化の努力は今後も続けるべきだと思っています。 ただ、いわゆる「自然増」と呼ばれる高齢化に伴う医療・介護費の増加については、国民的な多数が大きな給付削減を支持しない限り、現実には抑制に限界があるとも感じています。 その前提に立つと、現役世代の賃金に強く依存する社会保険料を引き上げ続けるより、消費税のような広いベースの税に一定程度シフトする方が、雇用や賃上げへの悪影響が小さく、世代間公平の面でも望ましいのではないかと考えています。高齢者や観光客、資産取り崩しによる消費にも一定の負担を求められる点も理由です。 また、大学時代からの知人で、大企業・投資・アドバイザー業などで高い成果を出している民間の方々と話していても、この点には一定の同意を感じるところです。 一方で、消費税の逆進性などの課題も理解していますし、この二択に選択肢を狭める意図もありません。給付の適正化、自己負担のあり方、医療・介護提供体制の改革、資産課税など、別の軸でより重視すべき論点があれば含めて、ネルさんのお考えを伺いたいです。

05月06日

ちなみに中途の際に、学歴って見られるのかな? バックグラウンドチェックでも中途で5年以上前職で働いた経験があるなら、そこまで見られない気もするんだけど。ネルさんが転職した時は学歴の証明とかまでした?

ネルさんの

人気回答質問

2022年12月24日

続き質問

あーネルさん、お声も素敵です。 早速ご回答いただきありがとうございます。パート2を年末年始で攻略しようと思います。

2021年12月07日

簿記一級より証アナの方が評価されるのに何で簿記やるの?

2022年04月29日

近くにセブンとファミマが3個ずつくらいあるんですね 新居特定しました