メガベンチャーの開発部署で管理職兼PMをしています。採用に関して質問をさせてください。
当方の部署は全体で30名ほど、正社員と業務委託が50%:50%くらいの比率です。正社員の採用は固定費に近い為、慎重に検討されます。そこで、限られた予算をどう分配するかいつも悩みます。
そこで質問ですが、もし正社員を雇用できる予算が一人分だけある場合、PM/PJMなどのマネジメント系に充てますか?テックリードやエンジニアなどの技術系に充てますか?
私はPM出身の為、マネジメント系に正社員をあてて、技術系は業務委託さんをあてたくなります。上長はエンジニア出身の為、逆の傾向があります。
正解は無いと思いますが、上流工程こそ長く携わる人が正しい方向性を出さないと影響範囲が大きいから、、、と考えていますが、ご意見をいただけますと幸いです。
Akiさん
当たり障りのない回答をすれば、私は現時点での人員構成次第で強くしたい方を補強していく考え方ですね。
それだとあまりにも回答としておもしろくないので個人的な話をすると、私がPMとして働くときに一番最初に採用したいのはテックリードです。エンジニアって、人数が揃っていれば人数分のパフォーマンスがそのまま出るかというとなかなかそうではなくて、リードとかEMと呼ばれる職種の人たちのパワーによってその能力がめちゃくちゃ増幅されるものだと感じています。なので、もしそういう立場の人がいない、または少数に限られているのであれば、私ならテックリードを採用します。
また、テックリードに限らずエンジニアが会社の戦略を正しく理解していることはとても重要で(特に、現時点だけでなく将来を見越したアーキテクチャにするという観点で)、エンジニアの業務委託比率が上がりすぎるとここの部分に不安が出てきます。
一方で、PMとエンジニアでどちらの社員比率を高めるかで言えば間違いなくPMです。大規模プロダクトでない限り、PMは基本的に1プロダクトに1人だと思いますので、社員と同等に動けるすごい業務委託さん(能力というより入り込み方的な意味で)でもいない限り、限りなく100%に近い社員比率にするのがよいのではと思います。
全社の戦略や重要情報を詳しく知らない業務委託の方がPMロールを遂行できるのは、PM業務が細分化されていて戦略理解を必要としない部分を切り出せる場合に限られると思います。そうなってくるとその業務自体はPMとは呼べないですが。
エンジニアであれば複数人で動くので、その部分は社員がカバーしながら業務委託の方にもご活躍いただくということが可能です。
なので、もし仮にPMが今足りていなくて、エンジニアを社員で採用した場合にPMを業務委託で補充することになるのであれば、やっぱりエンジニアじゃなくてPMを採用したい…というところですね。
ただいずれにしてもエンジニア、PMそれぞれを採用するメリットや社員でなく業務委託とすることのデメリット、どのような点が社員でないとできないのかというようなことは上長の方と意見交換して共通の見解を持っておいた方がよさそうな気がします。お互い立場が違うと見える世界が違うので。