ご回答ありがとうございました。
あれから夫と話し合って特別養子縁組も視野に入れながら、まずはAID(非配偶者間人工授精)かIVF-D(非配偶者間体外受精)を行うことにしました。
関連書籍を読みセミナーに参加し、カウンセリングを受けてから病院で実施予定です。
ネットやYouTube AID関連動画のコメント欄にはAIDについて「そこまでするか?」「親のエゴ、子供が可哀想」「(今は幼い頃から告知することが推奨されているのですが)幼い子に告知して分かるわけない。親が言ってスッキリしてるだけ。この事実は墓場まで持っていくべき。」「私は家族と血が繋がっていて良かった」など否定的な意見がたくさんあります。
当事者ではないであろう、どこの誰か分からない人の言葉に毎度傷ついてしまいます。非配偶者間の精子卵子提供を選んだ人や精子卵子提供で生まれた全ての人がこんなことで傷つかないといいな、と願わずにはいられません。
AIDの妊娠率は低いため子供がほしいという願いは叶うか分かりませんが、授かることができたら愛情を注いで育てたいと思っています。
本当は配偶者間の子供を授かりたかったですし、離婚するとか別の道もあったのかなぁなんて思ってしまうこともありますが、どんなに願っても精子は無いですし、別の道が幸せかどうかは分からないので、前を向いて生きていくしかないか〜と思っています。
悪いことばかりではなく、夫と結婚して良かった、一緒に子育てできたら楽しいだろうな、とも思います。
この酸っぱすぎるレモンをレモネードに変えて、いい人生だったと思えるようにしたいです。
中田さん、この度はありがとうございました。
中田:‖さん
ご参考になっていれば幸いです。ご苦労は多いこととお察ししますが、AIDでも養子でも心から応援したいと思います。心無いコメント(およびその媒体となるサイト)なんて無視ですよ無視。彼ら彼女らは他人を貶めたいという感情が先に来ていて後から言いがかりをつけているにすぎません。そんな状況にある彼ら彼女ら自身が”かわいそう”な立場だという表明でもあります。
「親のエゴ」だけは正解ですが、それって血が繋がった子を育てていても全て同じなんですよね。むしろ子育てが親のエゴだと自覚していない親に育てられている子の方が心配です。きっと親は「子どものため」だと妄信して自分のエゴを押し付けていることでしょう。
ぶっちゃけ子供の顔が自分に似ていると愛着が湧きやすいということはあると思いますが、「夫婦は顔が似る」と言われていることからもわかるように、毎日顔を合わせて表情を交換し合っている相手とは直接的な血縁がなくとも自然に顔が似てくるものです。「ご夫婦、顔が似てますね」と言われてちょっと嬉しくなるアレを、今度は親子で再現することになることでしょう。
(ちなみに面白い研究がありまして、顔にボトックスを打って表情筋を麻痺させると他人の感情が分からなくなるという実験があるのです。これはなぜかというと、相手の感情を理解しようとする時に自分の表情筋を動かして相手の表情を真似ることで相手の感情を再現しているからではないかと言われています。何が言いたいかというと、毎日顔を合わす相手とは、互いに表情を無意識的に真似している可能性が高く、そりゃ表情が似るのも当然だよな、と思ったのでした)
逆に、配偶者を憎んでいる人が、その配偶者と顔が似ている子供のことまで愛せなくなってしまったという悲劇的なケースもあります。子の顔が配偶者と似ているということ自体はその子やその親の幸せを保障しません。血縁も同様であり、「実の子よりも、身近でずっと介護してくれたヘルパーさんに遺産を残したい」という希望を吐露する高齢者が非常に多いことからもわかるように、遠い血縁者よりも身近な人の方が感覚的には”家族”になります。質問者さんにとっても、お子様にとってもきっとそれは変わらないでしょう。(同時に、血縁を知りたいと思うことも否定する必要はなく、お子様が遺伝上の親のことを知りたいと言い始めたらそのことは肯定してあげた方が良いとも思いますが)
ご家族に末永い幸があるよう、心より祈念しております。