職場の先輩や上司から書籍を借りた際に取る行動について伺いたいです。 業務に関係ない雑談等をする際に上司や先輩方から「関連する本を持っているから貸そうか？」と、本を借りる機会があります。 業務に関係ない&ボリュームもある書籍の場合が多く、正直しっかりと読み込む時間と気力がありません。 もし中田さんが後輩に本を貸した場合、返却の際にどのような態度？を取られると嬉しいですか？ やはり本の内容についての意見や感想を伝えた方がいいでしょうか…？

本は人によってその捉え方が大きく異なる代物なので軽々に貸し借りするとろくなことが起きないと思っています。私にとっては本は大事なものですが、「だたの情報が書いてある紙」としかみなしていない人もいるので（そういう人は新聞紙と同様の扱いをする）、基本的に本は貸しませんし、借りることもありません。例外的に、めちゃくちゃ気に入った本は「人に貸す用の本」を新たに買って、布教用として用意することはあります。これは明確に「その本のことを知ってほしい」という目的があるので貸せるのである、逆に言えばそれくらい本を貸すという行為は思想の押し付けという側面が強く、かなり慎重に行うべきものだと思っています。たとえそれがマンガであっても。 他人からの「本を貸そうか？」という提案はご指摘のように往々にして厄介なのですが、最近は電子書籍が普及しているおかげでかわしやすくなっているのではないでしょうか。「わたしは電子書籍派なのでお薦め頂いた本を電子書籍で買いますね！」とか何とか言って借りるのは遠慮するのです。読みもしない借りた本が手元にあるよりはずっと気楽でしょう。多くの場合はそれだけで話は流れるので大丈夫です。もし「あの本読んだ？」と言われたら「あ、ダウンロードはしたのですがまだ読めてません！がんばります！」とでも言えばよいでしょう。 なお、頼んでもいないケースの「本貸そうか？」と異なり、「何か〇〇を勉強するのにお勧めの本はありませんか？」と上司や先輩に問うた上で推薦書を教えてもらったのなら当然それは読んで然るべきです。実際には後輩や部下の側からこれを聞いてきた場合でも上司や先輩が勧めた本を実際に読んでくる割合は高くないので、読んできたことが分かるだけでプラスの印象になります。Amazonの書評をパクりながら「まだ読み始めたばかりですが、〇〇という部分だけでも面白いです！」と翌日に感想を伝えるだけでも「この人に教えて良かった」と思ってもらえること請け合いです。