最近事業会社のマーケMgrから採用Mgrにジョブチェンジした者です。
これまで事業計画〜スペシャリストの要員計画までをマーケ職で兼務していた事もあり中途採用業務についてはスライドしやすかったのですが、新卒採用については戸惑いも多く、とくに新卒の採用担当者のマネジメントに苦慮しております。
中途担当者と比べてプライドが高い割に能力や意識が?な方が多いと感じており、先日複数他社が集まる新卒担当者との交流会にも参加したのですが、正直、他社からも同様の印象を受けました。
三上さんから見て、高い水準で新卒採用活動を実施している企業や人物はいらっしゃいますか?参考にしたいのでもし宜しければご教示いただければ幸いです。

三上俊輔(Shunsuke Mikami)さん
採用担当者の仕事は営業職そのものですが、採用マネージャーの仕事は自社を製品としたコーポレートマーケティングそのものになるので、事業ラインとの成員計画の合意と採用活動への稼働協力が得られると、非常に良きキャリアを歩まれるような気がしております。
さて、新卒採用に関しては、貴殿の仰るような状況は容易に想像がつきます。Twitterで爆誕した「ごめん、そのままだと落とすけどどうする?」ニキのように自分自身の実力以上に万能感を得られてしまう危険があるのが新卒採用という仕事です。
①まず社会人ー学生という圧倒的な実力差と情報差が存在する中での業務であること、②中途と違ってビジネスや組織の機微に関する質問がなく面接でヒヤヒヤする場面が余りないこと、③新卒採用の成果を採用人数以外でシビアに問う会社がないこと、このあたりが新卒採用担当者がイマイチビジネスマンとして成長しない要因です。
個人的には新卒採用担当は3年間が限度、それ以降は他部署ローテーションした方が良いです。これは本人のキャリアパスにも響く事案なので、MAX3年サイクルで回転させるべきだと思います(たとえ新卒担当⇔中途担当の異動でも)。
同時に新卒採用活動の基準を明確化している企業は強いと考えます。ザクっと総数ではなく、自社成員計画を部署別に算出し、それぞれで必要となるであろう卒大/専門/キャラクターを仮説作った上で、ここに採用人数を達成できたのか?を問うことで、とりあえず採用人数足りないので、足切り基準割ってても内定出すような愚行は防げるはずです。
総合商社やメガバンクや歴史ある大メーカーのようなブランド強者ではなく、伝統的に新卒採用が強く育て上げるパワーを感じるのは、サイバーエージェント、オープンハウス、ファーストリテイリング、船井総研、日本M&Aセンター、クニエあたりでしょうか。もはやこれらの企業も相当なブランドを築いていますが、まぁまぁタフな職場なので事前に根性含めたチェックが必要です。