30歳前後で、大手金融機関のGM部門に勤めています。
人事異動の中で、同世代の社員は成果を出し、より責任ある仕事や出向の機会を得ている一方、自分はそうした機会に恵まれていません。他者より遅れている自覚はあり、いわゆる「能力不足」という評価に該当していると思います。
もともと現職は社格や賃金を重視して選んだもので、仕事自体に興味はありません。ただ、現在のように評価されない状況が続くと精神的に辛くなってきました。
ここ数ヵ月、状況を変えようと努力しているものの、学習効率も悪く、周囲との差が広がる一方です。周囲は顧客から頼られ、やりがいを持って働いているように見える中、自分だけが取り残されている感覚があります。
個人的には「過去の自分との比較での成長」を重視しようとしていますが、会社は相対評価である以上、このままでは評価が上がらない実感があります。
選択肢としては、 ①自分なりに考えて努力を続け、いつか評価されることを目指す
②競争から降りる(現状を受け入れる、趣味に軸足を移す、転職する) があると考えています。
ただ②については、仕事が頭から離れず割り切れないことや、転職活動も実績が殆ど無いので説明できず苦戦している状況です。
結果として①を選ばざるを得ないものの、周囲の成長速度が加速していくなか、相対評価の中で報われるイメージが持てず、また社内での評価も固定化されつつあり、異動の可能性も低く感じています。
このような状況を打開するために、どのような考え方や行動を取るべきか、アドバイスをいただけると幸いです。
長くなりましたが、よろしくお願いいたします。

ネルさん
結論としては、現状を受け入れるしかないと思います。
1 複利について
2 いつまで逆転可能か
3 現状について
4 今後について
1 複利効果について
まず、努力は複利で効いてきます。
ご質問者さんもご認識されているように、頑張っている人にはどんどん成長機会が与えられて、成長速度は加速していきます。
一方で、能力不足という評価を受けている人には、成長機会が与えられず、いまさら頑張っても優秀な人たちに追いつくことはできません。
まさに複利のように、能力差が能力差を生むという状況になっていきます。一度差が付きはじめると、基本的に逆転はありません。
評価が相対評価であることを踏まえると、一度能力が低いと評価された人は、何年経っても能力が低いという評価のままだと思います。
2 いつまで逆転可能か
いつまで逆転可能か?という話をすると、だいたい27-28歳くらいまでだと思います。
社内にある成長機会は有限であり、部下を指導する上司の時間も有限であるため、全員に機会が与えられるわけではありません。当然、優秀な人から順に機会を与えられます。
一方で、優秀な人の時間も有限なので、優秀な人の手が空いていないときは、優秀でない社員にも機会が回ってきます。そして、優秀でない社員同士で比較すると、若い順に機会が与えられるので、結果として、27-28歳くらいまでは、優秀でなくても成長機会を得られます。
厳密にいえば、トップ層に追いつく機会は、新卒2-3年目までしかないと思います。それ以降は、2軍に入る機会を得られるかどうか?という戦いです。30歳くらいになると、2軍に入る機会すら失われるという感じです。
3 現状について
1と2を踏まえると、要するに、もう逆転の余地はありません。
今から本気で頑張ったとしも、去年よりマシになるだけで、周囲に追いつくことはないでしょう。もう手遅れなのです。そんなことは、ご質問者さんも理解されているのではないでしょうか。
ご質問文中の「②競争から降りる(現状を受け入れる、趣味に軸足を移す、転職する)」を選ぶしかないと思いますよ。
4 今後について
しかしながら、競争から降りることについて、そんなに不安になる必要はないと思います。
私自身も、競争から降りて、「身の丈に合った会社で一定の活躍をする。そして趣味を重視する」みたいな生き方をしていますが、全く不満はありません。過当競争を続けていた頃より、よっぽど幸福感があります。
競争から降りるにあたっては、たくさん悩めばよいと思います。給与は下がるでしょうし、地位も低下しますし、同僚や上司からは逃げたと思われるかもしれません。ただ、それで人生が終わるわけではありませんからね。
悩んだうえで、競争から降りてもよいと思えるようになったら、競争から降りればいいんじゃないでしょうか。
ただし、競争から降りるときは、ハードランディングにならないよう注意しましょう。ご質問者さんの場合、30歳まで競争環境にいたわけですから、(より早期に競争から降りた私と比べると)ハードランディングになるリスクは高いと思います。