中田さんこんにちは
いつもツイートを楽しくみさせていただいています。
義両親より同居を勧められ、なんだか日々心が重苦しく悩んでいます。
現在夫婦・0歳の子供とアパート住まいです。
義実家は車で10分の距離にあり、義両親、義祖母の3人で暮らしています。
義実家は小さな会社を経営しており、夫は長男で将来継ぐことが決まっています。
そんな夫の立場から、将来同居することは結婚前からそうなのだろうと思っていました。
義両親もよい方で、特に義母は2人でお茶をしたり、買い物に行き何か買ってもらったりと良好な関係を築けていると思ました。
しかし出産を機に、義両親との関わりがしんどくなり、離れたいと思うことが増えました。
孫ラブが爆発、入院中の毎日の面会に始まり退院後は連絡がなく自宅に来る、ことあるごとに実家に呼ばれる、泊まりに誘われる等
2回/週ほど会っています
嫌なことをされたり言われたわけではないのですが、もともと内弁慶な性格もあり高頻度・突発的に他人に会うことがかなり負担だと感じています。連絡のない突撃は居留守を使い、最近は事前に連絡が来るようになりました。しかし今度は「今家にいますか?」というラインが来ないか毎日気にしてしまっています。
先日近いうちに同居したいと直接言われてしまい、現状でも会いすぎてしんどく感じているのに同居なんて…と辛い気持ちです。
同居すれば家賃もかからなくなるし、子供に関わる大人が増えることはありがたいという気持ちもあるのですが、自分の心安らぐ「家」はなくなってしまう気がします。
夫も同居に賛成しています。
夫と同居について結婚前話し合わなかった、同居の解像度が低すぎた自分に落ち度があるのですが、何かアドバイスをいただけると幸いです。
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中田:‖さん
それは大変悩ましい状況ですね…義実家の方はもう質問者さんとお子さんを「自分の家族」だと思っているのに対して、質問者さんは義実家をあくまで他社と捉えているが故に大きなすれ違いが起きてしまっているように見えます。すなわち、義実家のお二人はもう「同じ家の隣の部屋に行く」くらいの感覚で質問者さんに会いに来ているのだと想像します。対して質問者さんは今でも「ゲストが来る」感覚であるが故に大変お辛いのだろうとお察しします。たとえゲストが良い人でも疲れますからね。
さて、今後の方向性については、
1 質問者さんも義実家を家族とみなす
2 質問者さんも別のコミュニティを持つ
3 家族間の距離を取ってもらう」ように旦那さん経由で伝えてもらう
4 上記3つのための時間を稼ぐ
ことを提案したいと思います。
1 まず、義実家の方が悪い人ではないという関係性は大変幸いなことなので、時間をかけて質問者さんも義実家に「隣の部屋に行く」くらいの感覚で行けるようになると良いと思います。お子様がまだゼロ歳であればまだまだ大変なことも多かろうと思いますので、いっそのこと育児自体を義実家に任せる機会を増やしても良いでしょう。昔の家庭はみんなそうしてきたのであり、今でも実家パワーを借りる人は珍しくありません。今では「義実家」ではなく「実家」に頼る女性が大半なのですが、質問者さんの場合は頑張って「義実家にも遠慮なく育児を頼む」関係性を築くことで、育児の負担を軽減し、かつ義実家との距離も一定程度保つこともできるでしょう。あまりに頼る頻度が高いと、今度は義実家の方から一定程度の距離を取ることも十分に考えられます。「お嫁さんは悪い人じゃないんだけど、孫の世話も体力が要るからね…」という、いまの質問者さんと対称の感想を持ってもらえたら一石二鳥です。
2 そのためには、質問者さんが「育児」と「義実家」以外のコミュニティを持つと良いでしょう。共働きであれば、そのコミュニティは「職場」になります。そして「仕事があるからその間に子供の面倒を見ておいてもらえますか」という形で育児を依頼する文脈として使えます。別に遊びに行くために預けても全く問題ないと思いますが、質問者さん自身が何度も「遊びに行くので面倒みてくださーい」とは言いにくいでしょう。質問者さん自身が、義実家に子供を置いてきてもよいと思えるような「他のコミュニティ活動」があると、閉塞感もぐっと減ります。まさにこういう質問箱のような雑談を頻繁に他の人とできるからです。それだけでも心が安らいだりするでしょう。
3 とはいえ、想像するに、質問者さんは実家との距離感もそんなに近くはないのではないかと思われます。つまり、「毎日来るのが実母・実父」だったとしても割と疲れる気質をお持ちではないでしょうか。私自身にそのケがあるのですけれども、ぶっちゃけ実親であっても頻繁に家に来られても困るんですよね。なので、質問者さんにとっては「たとえ家族であってももう少し距離を取りたい」という本音があろうと思います。そして、その本音は早めに義実家にも伝わった方が良いでしょう。義実家にとっての「家族の距離感」と、質問者さんにとっての「家族の距離感」が異なる以上は、そして今後同居する以上は、お互いに心地よい距離感を知らないと息が詰まったままです。そしてこういうことは直接言うと角が立つことがありますから、言葉を選びつつ旦那さん経由で伝えて頂いたらどうかと思います。「私にとって義母さんと義父さんは大切な家族だけれども、私にとっては家族であってももう少し一人の時間がほしいし、実親ともそうしてきた。だから、同居するにあたっても、そういう距離感でいたい」と。ただ、これもコミュニケーション力がモノを言う世界ですから、旦那さん経由だと逆に角が立ちそうであれば、なんとか直接伝える方法を考えた方がマシかもしれません。
4 そして、これらのことは今すぐ決める・進める必要はありません。ゼロ歳児育児が大変な中、同居という大きな決断をするとますますストレスになるのは目に見えていますから、旦那さんと義実家には「前向きに考えていますが、今は育児が大変なのでもう少し待って」のように伝えてはいかがでしょうか。時間を稼いでいる間に、質問者さんも義実家も、そして旦那さんも少しずつ考えを歩み寄れるようになるかもしれませんし、そのように誘導する時間の猶予ができます。
私自身、妻の義実家に行くとよくわかるのですが、たとえば義実家の冷蔵庫って勝手に開けられないじゃないですか。何なら実家でも若干躊躇います。「他人の家」だからです。今の家なら冷蔵庫を自由に使えるけれども、同居することで冷蔵庫を自由に使えなくなってしまうという不自由は非常に大きいものであり、そしてこういう不自由は冷蔵庫にとどまりません。「私が家事を担う以上、そういう不自由と閉塞感はちょっと辛い」ということを旦那さんに伝えてみてもよいでしょう。
折衷案としては、同じ同居であっても「新しく二世帯住宅を作る」などの案もあり得ます。家は緩く繋がっているけれども冷蔵庫もトイレも水回りがすべて2つずつある家であればまだ感覚的にはマシだったりするでしょう。もちろんこれはあくまで一案であって、新たに家を作ってしまうと出にくくなるという欠点はあります。お子さんの小学校受験や中学校受験などによっては「学校の近くに住むべき」という理由で同居を断る理由もできるかもしれませんしね。何なら現時点で「いずれ同居したいけれども子供が自立するまでは学校が決まらないから留保したい」という手もアリでしょう。第二子・第三子ができれば20年以上の時間を稼げます。
具体的な関係性や周辺条件、質問者さんのキャリア志向等によって答えは変わってくると思いますが、何かのヒントになれば幸いです。
(個人が特定できる可能性があったのでTLからは削除させて頂きますね)