初めて質問させていただきます。
採用側も応募側とも話したことがある石川さんだからこそ感じる、ポートフォリオにおいて①採用側が1番見ている箇所と、②応募側が躓いている箇所がどこなのか、の2点への考えをお聞きしたいです。
(ポートフォリオを作る側として、ここってこんなに悩むべきところなのか?と一生進まない背景があり質問させていただきました)
様々なツイート、こっそりと参考にさせていただいております。寒い日が続いておりますが、お身体にはこれからもお気をつけてお過ごしくださいませ!

トム・イシカワ(石川 智規)|WEBSTAFF, Inc.さん
#ポートフォリオ考
こんにちは、苦行4日目です。坊主ですが、三日坊主卒業です。昼食の時間を削ってまで何をしてるんだろうって思わないこともないんですが、やると決めた以上は頭の血管が千切れようとも、血反吐を吐いてでもポートフォリオについて考えていこうと思います。
さて、回答する前に、まずもって謝罪です。1日目から全部謝罪。なぜなら11ヶ月も放置してしまったから。せっかく質問してくださったのに大変申し訳ございません。質問してくださってるなぁありがたいなぁという気持ちだけは忘れていませんし、常に返さなきゃ返さなきゃと頭をもたげていました。私の頭のメモリを喰い続けていたのです。まったくどうしてくれるんですか本当にプンスカ。いつもありがとうございます。
そして質問がとってもわかりやすかったです。採用を経験してないと、無駄なところに頭悩ませてしまいますもんね。端的ですが、すごくいい視点の質問だなと思いました。あくまでも私なりの回答なので、真実ではないかもしれませんが、それぞれに回答します。
①採用側が1番見ている箇所
1番は「実績」です。「誰と、何を、どう作ったのか」あたり。人柄とか趣味とか伝えるコンテンツは二の次です。私個人としてはそこに色んな人生や想いが描かれるので大好きですが、結局のところ、ポートフォリオは作り手としての力量を伝えるためのものなので、まずもって実績です。あと全部そぎ落としてもいいくらい。必要不可欠なコンテンツはそれ。故に、自分自身がなりたい姿・向きたい方向に沿った、実績の質と量が必要でしょうし、それらを必要十分なレベルで言語化しておいてほしいなと思います。ここが十分でないのに、Aboutページがどうやこうやとかポートフォリオの形式がどうやこうやとかはさして意味がないです。何度も言いますが、Aboutページやポートフォリオ自体に込めた想いや覚悟は「私は」好きですが、採用側からすると1番はやはり「実績」です。
②応募側が躓いている箇所
これ難しいですね。考えたこともなかった。様々な職種・レイヤー・条件の方をご支援しているので一概には言えないような気もするんですが、1番を決めるとするなら「実績」でしょうか。あらやだ、一番求められていることなのに一番躓いているというパラドクスが浮かび上がってしまったじゃないの。いや、よくよく考えれば正しい構図なのかもしれません。求められているとわかっているからこそ悩む、ということなんだな。たぶん。視点は色々ですが、「いくつ載せるべきか」「何を載せるべきか」「どう書けばいいのか」「どれくらいが適切か」「企画書は必要か」「カンプだけでもいいのか」「ソースコードはどうアピールすべきか」「Notionでもいいのか」「Figmaを貼り付けてもいいのか」等々。ちょっと思い返すだけでも、実績についての質問大杉漣状態。ちなみに大杉漣はとても好きな俳優さん。第2位は桐谷健太です。おっと脇道に逸れてトム自身が躓いてしまったやないかい。ぴえん。
ということで、話を戻すと、実績に躓いています。こればっかりは「こうしようぜ!」と伝えたところで解決するものでもなく、結局いつもと同じ結論に至ってしまうのですが、「目的に沿って考えて最良を目指すべし」になっちゃうのかなと・・。採用を経験をしていないと難しいかもしれませんが、それでも想像・妄想で、「自分が〇〇社の採用担当者だったら何をどれくらい見たいか。どうしたら話を聞きたいと思うか。どうだったら採用したいと思うか。」という思考は巡らせられるはずです。面接を受けている、もしくは、ポートフォリオを送信する自分自身をメッタメタに認知し、相手の目線からあなた自身の挙動やポートフォリオそのものを見つめてみたら、もしかして、もしかすると、妄想力豊かな御仁はなんとなく見えてきたりするかもしれません。
いや、でも、見えない人の方が普通な気がするので、そういう時はもう行動です。考えて、妄想して、それでもわからないことのほうが多いので、行動しちゃいましょう。いつも垂涎ものの実績を出しまくってるレジェンドでも、通ってるスクールの恩師でも、たまたまカフェで隣に座ったMacでドヤってる人でも、それこそトムでもいいかもしれない。わからないもんはわからないので、ちょっとでも分かりそうな人に聞く。これ大事。もちろん事前のリサーチとかは必要なんでしょうけれど、行動 is KINGです。ウザがられる時はあるかもしれない、いや、ある。でもそれはごめんなさいすればいい話。行動もごめんなさいもタダ。わからなかったら、動く。動く人って素晴らしい。これで実際動く人は実際のところ100人に1人くらい。やり続けられる人はさらに100人に1人くらい。つまり、動いて、続ければ1万人に1人の人材になっちゃう。ってヒデキムラマツが言ってた(急になすりつける)。いや、でも俺もそう思う。結局、動いた人が勝ってたりする。頑張って。めっちゃ応援してる。
ということで、30分があっという間に融けてしまったので今日はこの辺で終わらせてほしい。いつもより雑じゃないかって?ああ雑さ。雑の何が悪いってんだ。いや、悪い。雑は時間を奪う悪魔だ。ごめんなさい。でも、許してほしい。明日はもうちょっとちゃんと頑張る。ありがとう。皆さんの愛に感謝。
ご質問いただきありがとうございました。